昨日、近くに暮らす姉と、買いものに出かけた。
二人で出かけたのなんて、いつのことだったろうか。
年が離れているうえに、早々に結婚した姉。
互いの生活環境が違っていき、姉には子も生まれ、私なりにもいろいろあり。
互いを行き来することはあっても、出かけるという感覚から遠ざかっていた。
それが、近々母の誕生日を迎えるにあたって、プレゼントを選ぼうということになり。
当初は、小さな子たちの世話があるからと、姉の家のインターネットで選ぼうとしていた。
けども、ネットショッピングは味気ないという私のアナログ感覚が、どうにも頭をもたげてきて。
義兄に協力してもらって、梅田へ誘い出した。
二人で出かけたことって、いつぶりだろうか。
電車に乗っていても、梅田の雑踏を歩いても、ましてやデパートで品定めしていても、何年も前の記憶しか思い出せない。
あれから今までの間に、本当にいろいろなことがあった。
私たちが仲違いしていたということではなくて、互いの生き方がまったく違っていたという意味で。
時間が少しあったから、帰り道にカフェでお茶を飲んでおしゃべりした。
たったそれだけのことがこれほど感慨深く思えるなんて、私はこれまで姉に対して、いったいなにができていたんだろう。
昨日のことは、なんだかずっと、忘れない気がする。
