「新」だそうです。
新型インフルエンザ
鳩山新政権
・・・・他に思いつかない。
でもこれって、「新」といえるのだろうか。
蔓延するインフルエンザは世間を混乱させ、目新しいかに見えた鳩山政権は、糸がこんがらがって、前政権同様に自分で結び目をつくっている。
むしろ「迷」あたりが適当かと思われるけれども、そこは来年への希望を託した一文字なのだろうか。
私にとっての今年の漢字が、まさに「迷」だった。
手探りで、出口の見えない迷路を迷走。
壁にぶち当たりながら亀の歩みで進み、ようやく出口かと思えたところは、壁に描かれた扉だった。
最後の一葉のように、緻密に描かれた扉。
開け放とうと体当たりしたら、全身を強打した。
でも、その絵を描いたのは、ほかでもない自分自身だった。
その扉の、輪郭そっくりに壁をぶち抜くのか
それとも、広大な迷路を歩き続けて出口を探すのか。
突破するのは自分しかいない、この迷路。
壁をぶち抜く時間と、歩き続けて出口を見つけるまでの時間は、同じ長さである気がする。
ぶち抜いた壁の外に、迷路の出口もつながっている気がする。
今は、そう思う。
来年の漢字は、それこそ「新」か「覚」なんかにしたい。