このところ、毎夜午前三時に目が覚める

日ごとに寒くなる朝、日の出が遅くなったのかと思えば

暗闇の中で開く携帯の

時計はやっぱり、まだ午前三時

“まだ?”

否、ほんとうは、ほっとしている

時計を見るその待ち受けには

思わず目を細めてしまう笑顔があるから

もうすこし

あとすこしだけ眺めていよう

今頃、きっと丸くなって眠っているこのひとを

私の腕で温めることはおろか

触れることすら

しばらくできないけれど

この気持ちが、寒い夜、温もりとして伝わりますように

だから、できるだけ眺めていよう

いつの間にか、そのまままた眠りに落ちてしまうまで