【地域包括支援センターの目的】
地域包括支援センターの目的は、「地域包括ケア」を実現することです。
地域包括ケアシステムの構築の中心的役割を果たすことが地域包括支援センターに求められています。
地域包括ケアシステムを構築し、かつ有効に機能させるために、保健師等、社会福祉士、主任介護支援専門員がその専門知識や技能を互いに活かしながらチームで活動し、地域住民とともに地域のネットワークを構築しつつ、個別サービスのコーディネートをも行う地域の中核機関として設置されています。
【地域包括ケアとは】
地域包括ケアとは、地域住民が住み慣れた地域で安心して尊厳あるその人らしい生活を継続することができるように、介護保険制度による公的サービスのみならず、その他のフォーマルやインフォーマルな多様な社会資源を本人が活用できるように、包括的および継続的に支援することです。
地域包括ケアの機能を活用出来るよう、「地域包括ケアシステム」の構築を地域包括支援センターでは取り組んでいます。
【地域包括ケアシステムとは】
出典:平成25年3月 地域包括ケア研究会報告書より
上記の図のように住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムが「地域包括ケアシステム」となります。
団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要といわれています。
また、地域包括ケアシステムは、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要である為に、地域の方々、関係機関の皆様と共に構築に向けて取り組みを行っています。
参考資料:一般財団法人 長寿社会開発センター「地域包括支援センター業務マニュアル」、厚生労働省HP