2025/10/27(月) ホッとカフェ  来店者 3名  スタッフ 4名

 

今回のホッとカフェは常連のY氏の戦争体験を詳しく話していただきました。

 

**************************

 

 Y氏のお父さんはフィリピンへ(単身で)仕事で行っている時に現地で徴兵されました。

そして日本ではいつ帰ってくるかわからないままY氏はお母さんと暮らしていました。

 

ある日、役所から近くの学校の体育館に呼ばれたそうです。

 

そこには同じように外地で亡くなった人たちの家族が集まり、死亡を伝えられ、何も入っていない箱を渡されました。

 

箱のなかには「死亡告知書」(広報)の紙切れが入っていただけ。

 

Y氏のお母さんは泣き崩れ、3歳のY氏がその箱を首から掛け帰ったそうです。

 

お母さんはその「告知書」をその後もずっと保管しておられ、この日私たちはその実物書面を見せていただくことができました。

 

その後、お母さんはお父さんのお葬式をするため、近隣農家から着物と引き換えにお米(ヤミ米)を手に入れ

 

その帰宅の途中に近くの交番の巡査に呼び止められ、隠し持っていたお米を没収されたとのこと。

 

Y氏は、当時はこの話の内容がよくわからなかったのですが

物心付いたころから反芻し、以降の反戦の思いの原点となったそうです。

 

この話は2010年毎日新聞の「声」欄に「語り継ぐ戦争」として投稿、掲載されました。

 

また、市民の会機関紙「平和がいちばん」にもインタビュー記事としてまとめられています。

 

 参加者のFさんは同じ年齢で実感をもって聞いておられました。

 

またスタッフはみんな戦後生まれ(といっても60代、70代)。

 

戦争のことは話で聞いたり、本を読んだりして、

知識としては身に付けており反戦の思いは一緒ですが

 

実体験のある方との大きな違いを感じました。

 

 戦争のことは体験者が生きているうちに聞いておくものですね。

一人ひとりそれぞれの体験、思いがありますから。

 

 

本日の茶菓子:ルイボスティー、クッキー、おかき、コーヒー