「介護サービスを利用してこんなふうに生活しています」

―楠葉生涯学習センター 5月祭(第42回)にて 5/18(日)―

 

例年介護に関する資料等の展示で参加している5月祭ですが、

 

今回は展示に加えて5月の「ホッとカフェ」(※)の出張版として5月祭で企画。

 

介護を受けながら自宅で一人暮らしをしているSさんに来ていただき、その生活の様子をお話しいただきました。

 

身近なテーマであり、参加人数もスタッフを入れ30名。

 

Sさんは要支援2で、足や手も不自由ですが介護保険を利用して

自宅の改修(手すり、お風呂、ベッドなど)も行い、

 

料理もご自身でされるなどしっかりと生活されています。

 

デイケアも週2回利用。

 

 「とにかく生活に不自由を感じた高齢者はまず地域包括支援センターに相談する!」

 

そこから介護保険の利用に始まり、どこで、どのような生活をしたいかを組み立てていくことができるようです。

 

 「病気になったら健康保険を使うように、介護が必要になったら、介護保険を使うのです」

 

とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

参加者もいよいよ差し迫った事態となった親や自身のこととして、質問されていました。

 

展示コーナーでは、「フレイル」とは「サルコペニア」とは

 

の説明と、具体的な身体機能のチェック方法を提示してみました。

 

今回、握力計を準備したのですが、学生時代から以降は試した人は少なくて、

 

皆さんに身体能力を知ってもらういい機会になったかと思います。

 

以上、遅くなりましたが、5月ホッとカフェの報告です。

 

 

 

 

 

※「すずらんの集い」は市民の会の福祉部門と言ってもいい活動の一つですが

 

楠葉野田にある「ちょこっと」を拠点に月一回の定例会。

 

毎月第3月曜午前にお茶を飲みつつしゃべる会「ホッとカフェ」を開催して交流の場としています。

 

*フレイルとは加齢によって心身が衰えた状態

フレイルとは、加齢によって心身が衰えた状態のことで、健康な状態と要介護状態の間の段階を指します。フレイルは「ぜい弱」「虚弱」などを意味する「Frailty(フレイルティ)」が語源になっています。

 

*サルコペニアは、加齢や疾患によって筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下する状態を指します。

握力は、全身の筋力を反映する指標として、サルコペニアの診断に用いられます。

 

男性28kg未満、女性18kg未満という握力の基準は、日本版サルコペニア・加齢性筋力低下研究会(AWGS)によって定められているそうです。。