前回に引き続き枚方市に住む高齢者の方から寄せられた、投稿第7稿です。

 

「年寄り二人暮らし」⑦

 

夫の退院後の生活は・・

 退院に向けてのカンファレンスが行われ、訪問診療の先生と看護師、訪問看護師、リハビリ師、ヘルパー、介護用品の担当者、ケアマネージャーetc・・

一人の人間にかくも多くの方々が関わってくださることが分かり、心強く思った。

 

夫に「お父さん、要介護5になったんやから、なんでもしてもらえるから安心して」

「5か、その上はナニ?」

「上は無い。お父さんの5が一番上よ」

「フーン」と驚いた様子だった。

 

退院後、娘がしばらく泊ってくれ、私はとにかく食べられるものを心掛けたが、たいしたことはできない。

訪問看護師さんが週2回来てくださり、バイタルチェックや夫が計った体重、血圧、血糖値を確認したりで生活の様子を聞いてくださる。

そしてシャワー浴をしてくださる。

リハビリの先生も週2回来てくださり筋力をつけるため、楽しくリハビリをしてくださる。

ヘルパーさんは毎日夜間の尿の処理や掃除をして下さったり、訪問診療医師と看護師さんからは月2回診療とお薬の指示をしていただき、夜間には薬剤師さんがお薬を持参し、説明をしてくださる。

 

 

 私も週2回リハビリに行くのだが、以前に通っていた中村病院は区域外とかで、自力で行かないといけないので、朝は福祉タクシーをお願いして楽しくお喋りながら、夫のことを聞いてもらったりしながら、通院いていた。

が、帰りは病院のリムジンバスと京阪バスを利用すると帰り着くまで3時間以上かかる。

3時間以上家を空けて(夫を)一人でおいておくのも気がかりで、近くの送迎付きのリハビリセンターに替わることとなった。

中村病院には大変お世話になり、色々お話できる先生方に出会い、ずっと続けたいところだったが、なんとも仕方がないと、替わることになった。

送迎付きはありがたく1時間ちょっとで帰って来れるのは何よりだと思っている。

 

 

夫 骨折・再び入院

 夫は、退院して数日なのに、両手に物をもって転倒。

起き上がるのが大変!

足腰の力だけでは柵をもっても立ち上がれない。

床を滑るようにいざっていき、私も体を押し、ベッドの端へたどり着き、ベッドを一番低くまで下げ、這い上がるようになんとかベッドに上がることができた。必死だった。

 

翌日になると、腰が痛いと訴えだした。

外科病院で診察の結果折れていることが判明。

私が以前つけていたのと同じタイプのコルセットをつけられた。

のみならず、呼吸が怪しくなり、また入院。

数日で帰ってきたが4日後には血圧が下がり救急車で運ばれ入院となった。

 

「落ち着かないな~」に看護師さんは

「みんなそうですよ」と言って下さった。

今回の時は一番に訪問看護センターに電話すると飛んできて下さり、病院に連絡してくださり、本当に心強かった。

私がしたのは、緊急電話ボタンを押し、救急車を呼んだだけだった。

 

今度は帰ったらすぐに訪問医に診ていただき、それからゆっくりやりましょう。とみなさん顔を合わせて打ち合わせの後、とにかく「こけたらあきませんよ!」と声をかけられた。

 

心配した食事の量は少ないが、あれこれ食べたいと意欲が出てきて

「こんなものが食べられるとは思わなかったな~」と嬉しそう。

いろんな方の出入りがあり、お話をしたりできて、楽しく元気になっていくのが感じられるようになった。

が、かゆみに悩まされ、入院中からも乾燥性のかゆみ止めローションを塗ってはいたが、それだけではなく首から始まって下の方に背中、腕、おなかまで大きな吹き出物が出だし、掻くものものだから汁が出て黒いブツブツとなり

「本当に痒い」と寝ながらも掻いている。

訪問ドクターの紹介で2カ所の皮膚科に行き一番強い薬を出します。

とにかく痒みを止めて様子を見ると言われた。さすがに強い薬が効いて痒みは治まった。

今はものすごかった跡が黒い点々で残っている。痒みが治まると気分も明るくなった。

 

 コロナ禍の中でも日頃親しくしてくださっている方達が来てくださると、とても楽しそうに話し

「あー今日は楽しかった。こんな生活ができるなんで思わんかった。」

生かされていることを心より喜んでいる。

私はみなさんにありがとうの思いになる。

病気をしたお陰で、こんないい方に囲まれていることを再認識した。

 

食欲があったりなかったり体重の増減があり、血糖のコントロールを気にするようになり、医師も退院時に病院で決められたインシュリンは何も食べられなかった時で、高いことを気にしないで決められたので今は食べられるようになったので専門医に診てもらって下さい。と市民病院を紹介してくださり、インシュリンの調節で低血糖になったりはあったが、今は何とか安定している。

 

 

次回につづく・・・・・

 

 

 

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「すずらんのつどい」は2015年9月「すずらんの集い―いっしょに考えてみませんか福祉・介護―」をテーマとしてケアマネジャー経験者を中心に結成しました。常時メンバーは5名。

拠点は大阪府枚方市の北部、楠葉地区においています。

近づく超高齢化社会を見つめ、高齢者福祉の学習、関係者との情報交換、枚方市の高齢者施策についての話し合いなどの活動をしています。