すずらんの集いは、大阪府の東端であり北端でもある枚方市(もう少しで京都府)という場所を拠点として活動しています。

 

活動拠点としては、地域の「だれでも気軽に立ち寄れる居場所」として古くから活動されている「ちょこっと」をお借りして、活動を行っていますが、そのほかに樟葉地区にあるセンターでも活動を行っています。

 

 

 

生涯学習市民センターは、毎年春に「五月祭」と銘打ってイベントを行ってきました。

「すずらんの集い」も結成から、この祭りに参加していましたが、新型コロナの発生に伴い祭り自体が中止となり、2回にわたって実施できない事態となっていました。

 

しかしながら、この春に「秋になればコロナも収まるのでは・・」との期待も含めて、小さな催しでもできないかと参加団体は粘り強く準備をしていたのです。

そして、なぜか突然コロナは終息?収束?の兆しを見せ始め、小規模ながら「発表会」形式での開催をすることになりました。

 

今回「すずらんの集い」は、これから私たちがどうしても利用せざるを得ない「福祉用具」を紹介することとしました。

 

メンバーは、ほとんどが自身の親・義父母を看取ってきており、その経過と、自身の未熟さから、親に無用の負担を強いたという後悔も持ちつつ、いや、自身の最後をどうするべきかを「親に身をもって教えてもらった」と考えようとしています。

 

福祉用具は、健康な時には見向きもしないものですが、いざ、足・腰・腕・肩・・を患うとその補助のありがたさに気が付くものです。(経験者談)

 

そうしたわけで、発表会当日は「福祉用具のあれこれ」と題してパネルで、あまり大掛かりな工事が要らない福祉用具を提案してみました。

 

 

 

 

 

 

そしてもう一つの展示は、

2018年6月大阪府北部で発生した震度6弱の地震を経験したことを機に、高齢者・要介護者の災害時の避難先・避難方法などについて、勉強をかさねてきた経過の発表です。

 

避難所は新型コロナ発生に伴い大幅に改善されつつあります。

その一つは3密の回避。雑魚寝で、遮蔽のないスペースでの感染症の蔓延を避ける工夫がやっと始まりました。

しかしながら、TKB(トイレ・キッチン・ベッド)のうちトイレの改善が遅れています。

それに、プライバシーを守る観点が欠落しています。食事も温かい食事を提供することは考えられていません。

こうした問題点を提起する展示を試みました。

 

 

当日は高齢者を中心でしたが40人ほどの方に立ち寄っていただきました。

水害対策の展示では、「うちは、絶対冠水するから、早めに隣町の高台へ車で逃げるつもり」と対策を考えている夫婦もおられ、関心は高まっているようです。

 

避難所のありように関する展示では「3年前の震度6の地震の恐怖がよみがえり、どんな地震対策が必要かもっと知りたい」との意見もありました。

 

福祉用具の写真をみておられた方々からは、「うちでもこれ使ってたわ」「こんなのもあるんやね」と話されていました。

 

一人暮らしの方は「日々の家事がつらいので、そろそろ高齢者施設へ入ろうかと思っているけど、どこへ訊いたらいいのかわからない」と、おっしゃていたので「地域包括支援センター」を紹介させていただきました。

 

施設にどのような種類があるのかわからない、年金収入だけで入れる施設を知りたいといった意見もありましたので、次回の取り組みとしては介護施設の種類と必要経費の紹介なども取り組んではと考えたりしました。

 

避難所の設備については、充実させるにこしたことはありませんが、さしあたり自治体のできる範囲の設備を工夫し

「枚方市独自のスフィア基準」

などを考えてはどうかと思ったところです。

(スタッフS.T)