「すずらんのつどい」は2015年9月「すずらんの集い―いっしょに考えてみませんか福祉・介護―」

をテーマとしてケアマネジャー経験者を中心に結成しました。常時メンバーは5名。

 

拠点は大阪府枚方市の北部、楠葉地区においています。

 

近づく超高齢化社会を見つめ、高齢者福祉の学習、関係者との情報交換、枚方市の高齢者施策についての話し合いなどの活動をしてきました。

今回は枚方市に住む高齢者の方から寄せられた、投稿の続きです。

 

高齢者に避けられない悲劇が骨折。前回は、2020年1月に、脊椎管狭窄症による腰の手術を受け、術後の痛さから食事ができず、点滴生活であったところ担当の先生が

 

 

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「しっかり食べなあきません。食べ物は口から摂取しないと身にならない。点滴で採ってもあかんよ。私なんかコンビニのおにぎりしか食べてない。こんなおいしい物を食べなあかんよ」

 

と心からのお説に

「すみません先生。先生のお話は私の心によーく沁みこみました。が。食欲にはひびいてくれません」

と歯向かうと、先生のご託宣

「今日の夕食と明日の朝、ある程度食べられたら、この点滴を外します」

 

 

「年寄り二人暮らし」②

s・m

(これを聞いて)

「よーし!何としても食べよう!」

と決めた。

 

と、いうのは私の血管は点滴が入りにくく、

すぐに洩れてしまう。

次の血管がなかなか見つからず看護師泣かせで、今回も看護師に逃げられてしまい、教授が呼び出され、点滴をしに来てくださった。

 

その折にこの話をされたのだった。

「点滴を取る」

が私の食欲を呼び覚ました。

「何としても食べよう!」

と臨んだ夕食は、ラッキー!大きなカラアゲが3個も。何とか2個食べ、ご飯も半分以上食べた。ほとんど横になりながら。

(名誉のため!「寝ながら食べても良い」と言われている)

 

そんな訳で、点滴と尿管がはずれ、リハビリには1日2回車イスで連れていかれる日々となった。

そこで言われたことは「腰をまげたり、そったり、ひねってはいけない。

 

椅子には45cm高さの椅子に直角に座り足をあげてはいけません。

重い物を持ってはいけない。

下に落ちた物はマジックハンドで取る。

 

「靴下をはく時は与えられた道具を使うこと」

「ズボンやパンツをはく時はマジックハンドでひっかけて」

 

要するに腰を曲げないため、何も出来ないということやなー。

もっともこのコルセットつけてはを何もできないわなー。と。

 

これからどうなるかと案じながら、2人の先生によるリハビリが始まった。

 

先ず、靴下やズボンをはく練習。

なかなか手ごわい。

靴下は何とかやれたが、ズボンは合格まで何日か要した。

歩行器で歩く練習と足のリハビリを同時に受ける。幸い手術前と手術後の足の力は私の場合変わっていないので、痛みとバランスさえうまくいけばしっかり歩けるようになる。と力強く言っていただいたのでリハビリを楽しんだ。

 

歩行器から私が持ってきたキャリーカーで歩けるようになり、もの凄かった手術の痛みも少しづつ薄皮を剥ぐ如くましになってくると、別の痛みがあらわれ出した。

神経の痛みで、これは又、しつこい。

寝起きの時は大変な痛さで「すごい顔になる」と言われた。

 

40個のホッチキスの抜糸が終わった頃、中村病院から「入院の許可がおりた」と連絡が入った。

この病院は昨年の首の手術の後、リハビリに通っていた。

今回の手術のための入院前

「入院したら直ぐにこの病院に転院したいと言っといたらいいよ。今はなかなか次の病院が決まらない人が多いのよ」

と教わり、入院した日に「中村病院に転院したい」と書面にして出したところ「今は抜糸もしないままで転院することもよくある」と言われ、これにはびっくりした。

 

 

3月3日ひなの日に中村病院に転院した。

昼食時にひな寿司が出され、寿司好きの私はパクパク食べて完食したのには家族がびっくりした。

以前担当して下さった先生方も

「Mさん待ってたのよ」

と来て下さり、どこでもいい出会いをさせてくださり、ありがたいなーと、明日からのリハビリが楽しみになった。

 

(つづく)

タチアオイ