枚方市の感染者累計が
990人に達しました。
枚方市は大阪府の北東部にある人口40万人ほどの市で
すが、1月8日時点で新型コロナウイルス
感染者累計が990人に達しました。
私たち「すずらんの集い」は、枚方市の「樟葉駅」
(大阪から京都を結ぶ私鉄線京阪電車の駅)
辺りを拠点として活動しています。
その樟葉駅前には大きな商店街「楠葉モール」
があるのですが、2店舗で新型コロナ感染者が判明し
ました。
(枚方市HPより)
いよいよ、新型コロナは私たちの足元に迫ってきてい
ます。
そして、枚方市HPでは昨年11月下旬以降に発生した
集団感染について以下のように公表しています。
集団感染の確認について(枚方市HPより抜粋)
高齢者施設で集団感染。(6件77人)
学校関連で集団感染(2件18人)
医療機関関連で集団感染。(1件30人)
市内の企業事業所関連で集団感染。(2件20人)
飲食関連で集団感染。(1件7人)
(計152人)
発表があった集団感染12件のうち、6件が高齢者施
設であり、感染者数も152人中77人が高齢者施設
の方々です。
実に50%を占めています。
市の発表する高齢者施設は介護保険サービス事業所と
は限られていない可能性もありますが、身体接触の機
会が多い所での感染予防の難しさがわかります。
この事態に対する市からの「お願い事項」は
(高齢者が感染した場合は重症化する危険性が高いこ
とから、冬の到来を控え、各事業所におかれまして、
引き続き、感染防止対策の強化に努めていただきます
ようお願いいたします。)
というあっさりしたもので、
具体的な対策強化策については何も述べていません。
また利用者へのお願いとしては
(発熱等の体調不良の際には、利用する前に、
必ずスタッフにお申し出いただきますよう
お願いいたします。
いつもと違う体調に気づいたら、
かかりつけ医に電話のうえ受診して
新型コロナウイルスの検査についても
ご相談ください。)というものです。
この「お願い」は、感染が利用者から施設内へ
持ち込まれることを想定しているようですが、
施設職員が感染して持ち込むことも当然考えられます。
これを防ぐには、やはり希望者
(特にエッセンシャルワーカー*)への
PCR検査を実施し、感染を断ち切る体制を
早急に確立するしかありません。
枚方市の対策は、発熱外来方式で、発熱等の症状の発
生を待って「診療・検査医療機関」で検査する方式で
すが、これでは感染経路を特定できなくなっている現
在では対応しきれません。
これからは、コロナの「予防検査センター」のような
ものを設立し、
発熱待ちではなく施設単位で一斉の予防的検査を実施
し、無症状感染者を含めた感染源の早期発見に努める
必要があります。
検査手法も個別に検査しなくとも、
一定の施設職員を取りまとめた「検体プール法」
(検体をある程度まとめて検査する方法)などを採用
すれば、短時間で大量の検査を安価で進めることがで
きるとされています。
枚方市がこのようなことを知らないはずはありません。
対策が採れるのにそれを怠ることは、もはや犯罪です。
許せません。
*エッセンシャルワーカー:「私たちの日常生活におけ
る、必要不可欠な仕事(エッセンシャルサービス)を担
う労働者」