「すずらんだより」 9月号 記事紹介

 

≪1面≫ 

 

7月に開催された「平和と民主主義をめざす全国交歓会」に参加してきました!

厚労省へ要請署名提出

     (介護保険料負担増反対!国庫負担を倍増せよ!)

 

残暑、お見舞い申し上げます。

少し前になりますが、728日に厚生労働省(=厚労省)に、介護署名(「介護保険負担増反対!尊厳ある暮らしを守るために国庫負担の倍増を求める署名」)を提出に行ってきました。署名1059筆提出(前回と合わせると2362筆)。

署名に御協力いただいた方々には、この場をお借りしましてお礼を申し上げます。

その際、1時間位ですが厚労省と交渉を行いましたので、以下はその報告です。

 

★ 厚労省交渉    厚労省職員 : 5

要請側(We):25

①手厚い人員基準(1:2)で、一人一人に寄り添ったきめ細やかなケアを提供している小規模デイサービスについて、閉鎖に追い込まれるなど経営難の状態を打開する施策について。

 

当局:すでに報酬単価は、11%高くしている。視察に行ったが、小規模デイの良さが見えてこなかった。(1:2の人員配置をしている事業所ではなかった。)具体的な良さを教えてほしい。

 

We:困難ケースの受け入れや、決まったプログラムではなく、その時々に、一人一人の利用者に合わせた柔軟なケアが可能なのが小規模デイの強み。逆に小規模のため、利用者一人が入院しただけで、職員の人件費が出なくなるといったリスクも持っている。

 

②来年度の介護保険法制度改定で「自立支援」の目的化が強調されていることについて

当局:「自立支援」の結果だけを観て評価するのではなく、それに至るプロセスも大事にしている。一律に、だれもかれも対象にしているわけでもない。

 

We:「自立支援」だけが独り歩きしている現状があるし、「自立支援」だけが介護保険の目的であることはおかしい。その人らしく生きられる、尊厳ある暮らしができることが重要なので「自立支援」をことさら強調すること、介護度が改

善したら交付金を増やす制度は、撤回して欲しい。

 

③処遇改善について

当局:介護職員の賃金が低いのは、勤続年数が他の職種に比べて短いことも要因の一つと考えている。

 

We:勤続年数が短いのは、賃金が低いこと、仕事がきついことなどが原因。賃金が上がれば定着率は上がる。

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今回交渉に参加し、厚労省の役人は現場を知らない。現場の声を直接ぶつけていくことが今後も何より重要であると感じました.

また、全国で介護のことを考えている方々とのつながりの大切さも再認識しました。

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分科会報告では主催者側から、政府が狙う「インセンティブ(意欲喚起)改革」(介護報酬の抑制の為に、介護度を軽くさせた事業所・自治体に交付金を増やす)や「自立支援」を強調した介護保険の目的変更等、2018年度制度改悪に反対し、警鐘を鳴らす必要があると訴えられました。