今年も「すすらんの集い」をよろしくお願いします。
第5号「すずらんだより」が出来上がりました。

「すずらんの集い」は今年も、介護の問題をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願い致します。まずは、昨年109の第4回学習講演会の報告と、同123日「すずらんの集い一年をふり返って」の報告です。

 

10/9学習講演会≫

 これまでの参加者や介護関係施設へ郵送手渡しで案内チラシを届けましたそのチラシをみて初めて参加された施設関係者の方が複数おられ広がりを感じることができました。そして介護職員、介護される人、事業者それぞれの立場からの意見交流ができ小規模デイの良さを改めて実感していただけたのではないでしょうか。小規模だからこそできる一人一人に寄り添うきめ細かなケアや、尊厳が大切にされているケアの具体的な話を聞きました。しかし、そのような小規模デイが2015年の介護報酬単価の引き下げで、経営が厳しくなっている現状にりも感じた集いでした。そして喫緊の課題である、枚方市の来年度から始まる地域総合支援事業について、今後どのように会としても取り組んでいく考えさせられました。

 

12/3「すずらんの集い」一年をふり返って≫

 デイサービスの方からは「総合事業」への質問にかかわって、「枚方市デイサービス連絡協議会」を通じて質問をしたが納得いかない事項もあるとの発言がありました。今後、枚方市への質問書に反映させたいと思いました。また、重度の認知症の在宅介護をされている方からは、ヘルパーは専門的な資格を持っているだけでなく経験や研修等の必要性や何より人間関係(信頼関係)が、いかに大事かとの訴えがありました。ヘルパーの人材不足(給料が安い等、待遇の問題が多分に影響しているが)のしわ寄せを痛感、このような声も行政に伝えて行く必要を感じました。そのほかにも「富山型」デイサービス(いわゆる宅幼老所)や縦割り行政の問題(総合相談窓口の必要性?)、市立ひらかた病院に認知症の専門外来の開設の要求等、市民からの具体的な対案を提案していくことの必要性、大切さも確認することができました。最後に「すずらんの集い」がまだまだ広く知られていない現状を改善していこうと締めくくりました。

『すずらんの集い』 に参加されている方からの投稿です。

 枚方市の朝日丘町で行政書士事務所を経営しております向井博と申します。「すずらんの集い」へは何度か参加させていただいています。

 私自身、仕事で障がい福祉サービス事業の指定申請(営業許可)や高齢者介護事業のの実地指導対策のお手伝いをさせていただいていますので、介護事業所の経営者の方ともよくお話をする機会があります。

 その中でよく出てくるのが、やはり介護報酬の削減の話です。普段から「なんとかならないかな?」と思いながら仕事をしていますので、自分自身の勉強のためにも「すずらんの集い」に参加させていただいています。

 少し難しい話になりますが、枚方市も訪問介護・通所介護の介護予防(要支援1・2)の部分は「総合事業」といわれる運営方法に変わります。小規模で頑張っておられる事業者さんはかなり苦しくなることも考えられるのです。

 そもそも事業者さんがお金の部分でも収益を上げれるようにならないと現場で働く介護福祉士さんやヘルパーさんのお給料も満足に払えない・・・という悪循環に陥ってしまいます。基本報酬以外にも「加算」を狙っていく経営もありますが、それでも限界があるように思います。

 そのため、介護保険外のサービスを組み合わせたり、高齢者の方の介護サービス事業と障がい者の方の福祉サービス事業を組み合わせた「混合介護」という考え方も出てきています。また、障がい福祉サービスと農業を組み合わせた事業者さんもあります。そして、「富山型」といわれるサービス形態もあります。現在は「宅幼老所」ともいうらしいのですが、高齢者の方も幼稚園や保育園の子供達も同じ場所で一緒に過ごすスタイルがあるのです。

 

 

 「福祉のまち枚方」というのであれば、こういう事業者さんが枚方にも増えるといいな、と思います。