【主張】


    原発NO 戦争ができる国NO の声を生活の場から 


 今年4月市会議員選挙が行われます。「市民の会」は候補者を二人擁立する準備を始めています。
 

 昨年暮れ総選挙が行われ、安倍自公政権が3分の2以上の議席を獲得しました。私たちは戦争・原発・格差拡大政策をすすめる安倍政権に反対してきましたが、残念な結果になりました。しかし選挙結果は民意の正確な反映ではありません。今回の投票率は戦後最低でした。マスコミによって低投票率が誘導されたと言っても過言ではありません。象徴的なのはTVニュースが常に使った「アベノミクスを争点にした総選挙は・・・」のアナウンスです。この世論誘導は集団的自衛権行使解禁をはじめ諸々の憲法違反の政策を国民に見えなくさせました。そして何を問う選挙なのか国民には明らかにならないまま投票日に至りました。

 

 自民党は291議席占めましたが、世論が反映されるという比例代表で、自民党と書かれた票は約1765万票、全有権者1億人の約17%に過ぎません。六人に一人が自民党を選択しただけです。ところが議席は61%を占めます。小選挙区制がつくる歪さです。そもそもどの世論調査を見ても安倍政権の個別政策では不支持の方が多いのです。消費増税反対が67%、川内原発再稼働反対が52%、集団的自衛権行使反対が60%、普天間基地県内移設反対が73%、と主要政策が軒並み支持されていません。景気が良くなったと思わないのも70%です。だから選挙結果は民意の正確な反映ではありません。
 

 私たちがしなければならないことは明らかです。これから安倍政権が繰り出す一つ一つの政策に国民的な反対の運動を広げることです。憲法を護ることも、増税に反対し生活を守ることも、原発の再稼働を許さず命をまもることも生活の場から声をあげることが大切です。そのすべてを反安倍に結び付け、新基地建設反対で統一候補を擁立し全ての選挙区で勝利した沖縄のように闘えば、必ず民意少数党の自公政権は倒すことができます。今春の市議選をその決意で闘います。


【インタビュ-記事】


 香里ヶ丘中央公園に建設予定の美術館問題。話合いを求める市民の公園監視行動により、予定されていた工事着工が昨年8月末から止まったままである。解決の糸口を見出そうとしない枚方市。今回のテーマは、美術館問題で見えきた枚方市、市議会について。

 Q:今回の美術館問題に関わった動機はなにですか?


 昨年3月20日に開催された総務常任委員会の「負担付き寄付(美術館の建物)の収受について」の審議報告書を読みました。発言議員のほとんどの内容が反対意見であり、賛成した議員も「(美術館は)負の遺産になる可能性が強い」とまで語っていました。数々の問題点を指摘しながら賛成したのに驚きました。毎年7千万円もの税金が30年間の長期にわたって使われるのに、議員の納得もなく、ましてや市民に至っては全く知らされていないのに、先に議会で決めることが許されていいのだろうか? 「議会制民主主義」をはき違えているとしか言いようがないと思います。

 
Q: 香里ヶ丘中央公園に行かれた時、どのように思いましたか。 


 何度か公園に足を運んでいますが、毎日朝早くから夕方遅くまで多くの市民が公園に集まり、数ヶ月にわたり雨の日も雪の日も監視行動を続けていることに、市民の「公園を守りたい」という熱い思いと気迫を感じています。同時に市民を無視して強引に建設を進めようとする枚方市に対する「怒り」の大きさを感じます。緑豊かな、自然を残した景観、秋の紅葉の美しさ等、思わず写真を撮りたくなります。ボール遊びをする子どもたち、ジョギングをしている人、木漏れ日の下で本を読んでいる人、休んでいる人、おしゃべりを楽しんでいる人等、市民が思い思いに過ごしている公園、癒しと憩いの広場に文字通りなっている公園であることも実感しました。


Q: 市の対応で一番「驚かれたこと」は何ですか? どのようにすればいいと思われますか?


 市民に説明もなく進められていることです。すでに建設ありきの説明会も市民の意見や質問にまともに答えず、打ち切られてしまいました。市民は議会に「請願」したり、再検討を求める署名活動や要望書を出したりしながら、市長との話し合いの場を求めています。しかし市長は市民との面談を急きょキャンセルして、その後も「反対する市民とは会わない」と頑なです。市長は市政を預かる責任者として市民が納得できるように話し合うのは当然です。それをしないで、公園に夜間に資材を運び込んだり、地域コミュ二ティー会長の連名の市長あての独断の要望書(建設賛成)を公園に掲示するといった姑息な手段にでています。このような枚方市の態度はあまりにも「市民軽視」です。

 

 3月議会でも指摘された美術館の場所や維持管理費などの問題点について、市会議員はとことんこだわり、そのひとつひとつを議論し、市民に明らかにしていくことが必要です。結論を急ぐのではなく、継続審議で時間をかけて議論してほしいと思います。そのためには現場に行き、市民の生の声を聞く必要がありますし、市民の貴重な税金が多額に使われようとしているのですから、もつともっと広く、多くの市民に情報を発信し、意見を求める等の努力をしないといけないと思います。枚方市で初めての美術館をつくるのですから、場所の選定や内容等について、美術関係者や専門家も含め、市民と一緒に作っていく姿勢がなければ、市民や地域から愛される美術館にはならないし、施設の発展もないのではないでしょうか。