桜の花びらが舞い散る春、入学したての古嶋啓太(15)は中学の頃ずっと続けていたテニス部に入部を希望していた。
それが、生活のすべてを変えてしまうことさえ知らずに・・・
中学の頃は部活をサボっていたので実力は愚か、基本さえ出来ていなかった。
啓太は大きな不安を感じていた。
なぜなら、啓太が入学した、星蘭高校のテニス部顧問は学校一の熱血鬼教師だったのだ。
彼の名前は御子梨 原辰(おこり はらたつ)41歳。
生まれは鹿児島でばりばりの九州男児、プライド高き男である。
その日は入部届けを出しただけで、啓太はすぐに家へ帰った。
次の日は朝早く6時にテニス部は集合することになっている。
理由は知らないが、啓太は早めに、だいたい9時半には寝床に着いた。
次の日の朝、目覚まし時計が鳴っている。
その針は・・・
なんと!!
すでに6時を指していた。