しかし、次の日しんばは状態が悪化しました。呻き声をあげながら苦しんでいて、「病院に連れていかなきゃ、しんばがこのままでは死んじゃう」
と思い、連れていこうとすると酸素箱から出たとたん激しくゼーハーしていてとてもじゃないけど外に出せない状態でした。

病院に電話すると

「もしかしたら死ぬ可能性はあるけど、病院に連れてきて延命治療したほうがいいです。入院になりますが」

といわれ、

私は「どんな治療になるんですか?あとまた入院ですか?」
というと

「人工呼吸器を繋いでたくさん管を繋いで大変な治療です、でも今治療来ないなら100%今日か明日に亡くなります」
といわれました。

すると隣にいた彼が、「もうやめよう。お家にいさせてあげよう」といいました。
私も病院に行く間や、病院にいっても元気になる確率はないと言っても過言だし、あと最後まで辛い治療でしかもお家に帰れない、むしろ病院で1人でなくなるなんて入院していたときに早く帰りたがっていたしんば、苦しいのに家に帰ってくるとホッとした顔をして抱っこを求めたしんばをみたらとてもじゃないけど病院に今連れて行けない

最後くらいずっと一緒にいよう思いました。

それからホームドクターにも電話して来て貰えるか電話もしました。

腎数値や、心臓の状態を細かく話すと

「その腎数値で頑張って生きてる猫ちゃん、長年治療してきて10もいないくらいに珍しいこと。とても頑張ってると思うよ。本当ならもう直ぐにでも亡くなる数値。頑張ってるね」

「多分その状態なら私が出来ることは本当に限られているし、酸素箱から出して治療する方が命が危ないだろう。でも今日か明日には亡くなってしまうだろうね。だけど最後病院で無理して治療させるより一緒に家で看取ってあげるのも1番いいかもしれないね」

と優しい言葉やアドバイスを下さり、私はしんばを辛いけど最後までみとる決意をしました。


その次の日しんばは私の目の前で亡くなってしまいました。2021年9月10日午前10時頃

7歳と2ヶ月でした。
最後までしんばは大変な治療や、投薬、そして身体が辛くても私たちと一緒にいようと、とても頑張ってくれました。
ありがとうしんば。