今日母の顔を見ていたら急に思い出したので、
『つぶ』の話でも。
『つぶ』
それはにゃんこの名前です。
たっくんハナにーが来てしばらくしてから来たサバトラの子猫ちゃん♂でした。
彼のことを思い出すと目頭と鼻が熱くなります。
出会いはバスの中で数匹でケージみたいな物に入れられて運ばれているところでした。
どうもこれから保健所に連れて行かれるところとか?
全員は無理だったので、その中の1匹だけ連れて帰ることにしました。
来た当初はみんなにやたら『ブサイク、ブサイク』言われました。
前足だけやたらデカイ、
かわゆい子猫ちゃんだったんですよ?
うちの年寄りども(母と祖母)がオスのことを『おんた』と言っていたので、
名前は『ちびおんた』になりました。
なんてセンスのない …
その後、
ちびおんた→ちびおん→つぶおん→つぶ
という具合に名前だけはミニマム化して行ったのですが、
それに反比例して体はどんどん巨大化して行きました。
たっくんより大きかったです。
彼が不運だったのが、
誰よりも不器用だったことです。
人間用便器にハマって家中ビシャビシャにしたこともありますが、
当時うちではトイレに砂ではなく新聞紙を使用していたのですが、
そこで必ず足裏にビッシリおしっこウンコを付けて、家中歩き回るのです。
ゆきたっくんハナにーはそこのところ器用だったようです。
今思えばトイレ砂を使ってやればよかっただけなんですが、
当時の私たち姉妹に力はなく、経済力もなかったので考えが及びませんでした。
結局またケージみたいな物に入れられてしまいました。
その中で暮らせなんて、
なんて酷なことでしょう。
つぶはとても甘えん坊で、
ケージから出してやるとポロポロ言いながら自らの腕の付け根をちゅっちゅと吸うのです。
お母さんを思い出しながら吸うのでしょう。
それが彼の癖でした。
今でも思い出すと切ない気持ちになります。
ケージに入れると『出せ』と呼ぶのです。
当たり前ですよね?
でも、うちの家族は『うるさい!』と怒鳴るのです。
全くにゃんこが大切にされてない家でした。
そんなある日、
ケージの外どころかベランダにも出してもらえた珍しくのびのびした日でした。
つぶは遂にやりました!
逃亡を謀ったのです!
ハイツは4階でした。
4階ですよ?
ベランダからどうやって降りて行ったのか、その姿を見た者は誰もおりません。
よほど嫌だったんでしょうね …
仕方のないことです。
あんな扱いをしておきながら愛着があったのか、
もしくは後悔する気持ちがあったのか、
家族みんなそれからしばらくつぶを探しました。
でも見つかりませんでした。
つぶが逃げたことで一番ダメージを受けたのはたっくんでした。
たっくん♂はつぶ♂に恋をしていたのです。
失恋のショックでたっくんは痩せました。
あの時がたっくん史上一番痩せていた時でしょう。
言い過ぎか?
今はこんなですが☆笑
それからしばらくして、
みんながつぶを探さなくなった頃に父が見たそうです。
子猫を引き連れて歩くつぶの姿を。
逃げてよかったのだと思いました。
しかし、やはり野良猫には住みづらい町です。
大切にしてあげられれば、それが一番よかったとも思います。
もう二度と同じ思いはさせまいと、人間の動物に対する責任を強く思います。
つぶを思い出す度、
ごめんね、ごめんね
そればかり思うのです。



