柔と耕作(松田)の新婚日記 16日目 (夜編第2部)
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下に下りて台所に寄りポットよカップを置いていたら玉緒が声を掛けてきた。
玉緒「一緒に入るの?」
柔「うん、そのつもりだけど、いけなかった?」
玉緒「ううん、入って良いのよ、確認しただけから。」
柔「そうなんだね、じゃあ、入ってくるね。」
玉緒「向こうでも入ってたんでしょう?」
柔「それがね~、一回だけだった~。」
玉緒「あら、どうして?」
柔「最初はジョディー達が居て、その後はキョンキョン達が居たから入れなかったの。」
玉緒「そうだったのね。」
玉緒「じゃあ、今日はその分を取り戻すつもりで入ってらっしゃい。」
柔「何か違う気もするけど、入ってくるね~。」
柔と耕作は風呂場へ向かい脱衣所に入った。
柔「家族公認で一緒にお風呂に入る家って、早々無いよね?」
耕作「そうだね、まず無いと思うよ。」
柔と耕作は着ている物を全部脱ぎタオルで前を隠して風呂場に入ると湯船の傍で
腰を落としタオルを外すと掛け湯をして湯船に浸かった。
柔「やっぱり、あなたのご実家のお風呂よりも狭いね~。」
耕作「それでも普通の家庭の風呂よりは広いと思うよ。」
柔「そうなの?」
耕作「普通の家庭の風呂ってこれの半分以下だから。」
柔「え~、じゃあ、2人で入れないよね?」
耕作「入れない事は無いけど、相当に密着してしか入れないんじゃないかな?」
柔「ふ~ん、そうなんだ~。」
耕作「今、良いな~って思わなかった?」
柔「あは、バレちゃってる~。」
耕作「ふふ、それはね~、君ならそう思うと思ったよ。」
柔「じゃあ、それの代わりしてくれないかな~?」
耕作「良いよ、あれだよね?」
柔「うん、お願~い。」
耕作「分かった。」
耕作は湯船の中で胡坐をかくと柔は耕作の膝の上に座り背中を耕作の胸に預けた。
耕作は柔の胸の辺りで両手を組むと優しく抱いた。
柔「ありがとう~、あなた~。」
耕作「この座り方は君のお気に入りだね。」
柔「うん、お風呂じゃないと出来ないからね~。」
耕作「どうして?普通にしても出来るけど?」
柔「お風呂の中だとあたしの体重が少し減るよ?」
耕作「あ~、確かに少し軽くなるね。」
耕作「でも、君の場合誤差の範囲内じゃないの?」
柔「まあ、そうなんだけど、後一つ、ここでするのはあなたの負担を減らす為でも有るの。」
耕作「俺の負担?体重以外にって事?」
柔「うん、これはあたしに関係無い事も無いけど、直接的には関係無いかな?」
耕作「何か複雑な表現の仕方だね?」
耕作「どう言う事なの?」
柔「さ~て、何でしょうか?」
耕作「またクイズにしてるし。」
柔「分からない?」
耕作「う~ん、何だろう?」
柔「こうすると分かるかも?」
柔は腰を左右に小刻みに揺らした。
耕作「あ~、そんな事しちゃ駄目だって~。」
柔は暫く揺すって止めた。
柔「どう?分かった?」
耕作「まったく、もう~・・、あ~、そうい事なんだ。」
柔「分かったみたいね?」
耕作「でも、俺がこうなる事で、ここだと負担が減るってどう言う事?」
柔「あなた、外でも裸でこうしてくれるの?」
耕作「な、何を急に言い出すかと思えば、外で裸何て出来る訳無いよ?」
柔「当然服は着るよね?」
耕作「当たり前じゃない?外で服着てるのって。」
柔「服を着た状態だと、どうなる?今の状態で。」
耕作「それは・・・、あ~、分かった。」
柔「そう言う事なので、ここなら負担が減るって言ったの~。」
耕作「なるほどね~、そこまでは考えが及ばなかったよ。」
耕作「まあ~、しかし、良くそう言う事を思い付くね~、君は~。」
柔「えへへ、この前腰の辺りに当たってたのを思い出したからだよ~。」
耕作「君の閃きには感心するよ。」
柔「でも、ごめんね~、それを教える為にそんなにしちゃって。」
耕作「謝らなくても良いよ?生理現象だから仕方が無い事だし。」
柔「また、魔法を使わないと駄目?」
耕作「いや、暫く何もしなかったら治まると思うから、何もしちゃ駄目だよ?」
柔「そうなんだ、じゃあ、暫くこうしてても良いんだね。」
耕作「そうだね、じっとしててね?」
柔「うん、そうするよ。」
柔「あなたの動悸が早くなってるのが分かる。」
耕作「君も早くなってるね。」
柔「やっぱり直接素肌のままでこうするのって良いな~、気持ち良くって。」
耕作「そうだよね~、君の素肌の滑らかさを実感出来るのが良いよ。」
柔「少し治まった?」
耕作「そうみたい。」
柔「じゃあ、洗いっこする?」
耕作「いや、それするとまた元に戻ってしまいそう。」
柔「じゃあ、止めとこうか?」
耕作「君がそれで良いなら。」
柔「あなたを困らせたく無いから、別々に洗おうか。」
耕作「そうだね、この埋め合わせは必ずするから。」
柔「分かった、じゃあ、出て洗いましょう。」
耕作が組んでいた手を解くと柔は立ち上がって胸を片手で隠しながら耕作に手を差し伸べた。
耕作はその手を掴んで立ち上がった。
柔と耕作は外に出ると別々に体を洗い洗髪して、お湯で泡を流して再び湯船に浸かった。
柔「ごめんね~、あんな事しちゃって。」
耕作「謝らなくて良いよ、君の思いやりを知る事が出来たんだから。」
柔「あなたの優しさを感じる・・。」
柔は耕作に凭れ掛かった、耕作は肩に手を置いて抱き寄せた。
柔「このまま寝てしまいそう。」
耕作「いや、ここで寝たら溺れるって。」
柔「うふ、その時はあなたに助けて貰うんだ~。」
耕作「そうならない様に支えるけどね。」
耕作「それ以前に、この体勢なら溺れないよ。」
柔「そうだね、あなたが抱いて支えてくれてるしね。」
柔「あれ?何だか、頭がぼ~っとしてきた~。」
耕作「もしかして逆上せてるんじゃない?」
柔「そうかも~、あ~、駄目かも~。」
耕作「柔?しっかり、目を瞑ったら駄目だって。」
柔「体に力が入らない~。」
耕作「出るよ?良いかい?」
柔「うん、抱きかかえて~、出して、くれないかな~。」
耕作「分かった、直ぐ出るから。」
耕作は柔を抱きかかえる様にして湯船から出ると洗い場にそっと横にして
水を洗い桶に入れてタオルを濡らすと柔の額に当てた。
柔「あ~、冷たくて、気持ち良いな~。」
柔「あなた~、ありがとう~。」
耕作「柔?大丈夫かい?」
柔「うん、大丈夫~、心配しないで~。」
耕作「やっぱり、旅行疲れと向こうで緊張してたのかもしれないね。」
柔「分かんないけど~、あなたが~、そう言うなら~、そうなのかもね~。」
耕作「どう?起き上がれそう?」
柔「まだ、ちょっと、力が、入らないかな~。」
耕作「取敢えず、体を拭かないといけないけど良いかい?」
柔「うん、あなたに、任せる~。」
耕作は脱衣所へ行くとタオルとバスタオルを持って風呂場へ戻りバスタオルを
柔の体に掛けるとタオルで拭き始めた。
柔「あ~、拭いてくれてるのね~、ありがとう~。」
耕作「どう?もう大丈夫?」
柔「何とか~、起き上がれそう~。」
柔はバスタオルを片手で持って上半身を起こすとゆっくりと立ち上がろうとしたが、
よろめいたので耕作が肩を貸して支えた。
耕作は柔を支えたまま脱衣所へ行きそのままの状態で片手を使って柔を拭いていった。
柔「あなた~、ありがとう~。」
耕作「寝間着とか着れそう?」
柔「まだ、1人じゃ無理っぽい~。」
耕作「分かった、その前に自分の体を拭くよ。」
柔「うん、良いよ~。」
耕作は柔に肩を貸したまま自分の体を拭き下着を穿いて寝間着を着た。
柔はまだぼんやりしている感じだった。
耕作「ほら、ショーツ穿かせてあげるから片足少しだけ挙げて次は反対の足を上げて、
何とかいけたか、後は、パジャマか~。」
耕作「仕方ない、またさっきみたいに片足ずつ挙げてね。」
柔「あなた~、ごめんね~。」
耕作「良いから、気にしないで。」
耕作「じゃあ、上を着せるから、胸から手を外してね。」
柔「うん、分かった~、お願~い。」
柔が胸から手を外すと耕作はパジャマの上を少し手間取りながら着せた。
耕作「ふ~、何とか着せる事が出来た。」
耕作「どう、歩けそう?」
柔「分かんな~い。」
耕作「仕方ないな、背負うから肩に掴まってね。」
柔「うん、分かった~。」
耕作は柔を背負うと洗濯物を籠に入れてタオルを持つと脱衣場から出た。
耕作はそのまま柔を背負って2階へと歩を進めた。
階段を上がって部屋に入ると柔をベッドの上にそっと寝かせて、耕作は添い寝する感じで
柔の横に寝そべった。
耕作「どう?少しは良くなった感じ?」
柔「うん、何とか~。」
耕作「急にどうしたのかな?」
柔「立ち眩みって知ってる~?」
耕作「うん、知ってるよ。」
柔「あんな感じになってた~。」
耕作「やっぱり、逆上せたのかな?」
耕作「向こうで気を張ってたのが、帰ってきて気が緩んだのかもしれないね。」
柔「どうなのかな~?」
耕作「君は意識しないで何でもする事が有るから、それも有るのかもね。」
柔「ね~、あなた~?」
耕作「どうしたの?」
柔「ボタン少し外して~?」
耕作「パジャマの上の?」
柔「うん、少し空気に触れさせた方が良いかも~。」
耕作「あ、そうか、逆上せてるならそうしないといけないのか。」
耕作は柔のパジャマのボタンを2つほど外した。
耕作「これでどうかな?」
柔「うん、楽になってきた~。」
耕作「今日はもう遅いから、明日、玉緒さんに話してみるよ。」
柔「大丈夫だよ~、少しすれば~、良くなりそうだから~。」
耕作「それにしても驚いたよ、急にだったから。」
柔「うふ、あなたが~、居なかったら~、溺れてたかもね~。」
耕作「一緒に入ってて良かったよ。」
柔「そうだね~。」
耕作「少し窓を開けるけど良いかな?」
柔「うん、良いよ~。」
耕作は起き上がって窓を少し開けて再び柔の傍に横になった。
柔「心配かけて、ごめんね~。」
耕作「気にしなくて良いよ、君の事を心配するのは当然なんだから。」
柔「うん、分かった~。」
耕作はタオルで柔の髪の毛を拭き上げた。
柔「うふ、ありがとう~。」
耕作「どうかな?少しは気分良くなった?」
柔「うん、もう大丈夫そうだよ。」
耕作「そうか、良かった~。」
柔は起き上がろうとしたが耕作がそれを止めた。
耕作「まだ、無理しない方が良いよ。」
柔「うん、あなたの言う通りにするね~。」
耕作「今までこんな事有ったの?」
柔「う~ん、記憶に有る限りでは初めてかな?」
耕作「低血圧とかじゃ無いよね?」
柔「健康診断ではそう言う事は言われた事無いかな?」
耕作「明日、病院に行ってみようか?」
柔「そうだね、念の為に行ってみた方が良いよね。」
耕作「どこに行けば良いんだろう?」
柔「産婦人科でも良いんじゃない?」
耕作「どうして?」
柔「生理不順って事で。」
耕作「理由にはなるね、実際に来てないんだし。」
柔「ひょっとすると妊娠が・・、分かる訳無いか。」
耕作「でも、可能性が有るって言われるかもよ?」
柔「そうだね、じゃあ、産婦人科に行ってみようか。」
耕作「町内に有るの?」
柔「確か、有ったと思うけど、明日、おかあさんに確認してみるよ。」
耕作「何か言われないかな?」
柔「これからお世話になるかもしれないから、一応聞いておくって言えば良いんじゃない?」
耕作「そうだね、それなら疑われないか。」
耕作「だいぶ良さそうだね、口調もハッキリして来たし。」
柔「あなた?起き上がりたいんだけど。」
耕作「分かった、起こして上げるよ。」
柔「うん、ありがとう~。」
耕作は起き上がって柔の背中に手を回すと上体を起こした。
柔は耕作に体を預ける様にして凭れ掛かった。
耕作は柔の肩に手を置き抱き寄せた。
柔「うふ、あなたがとても頼りがい有るって思っちゃった~。」
耕作「ああ、これからは、どんどん頼ってくれて良いんだよ。」
柔「病院って9時からだよね?」
耕作「そうだね、あ、そうか、会社に行かないといけないんだったね。」
柔「あなたの会社にもね?」
耕作「俺の方は昼からでも良いよ。」
耕作「何なら鴨田に預けて持って行って貰っても良いんだし。」
柔「じゃあ、病院に行って、あたしの会社に行って富士子さんの所で良いかな?」
耕作「うん、それで良いと思うよ。」
柔「じゃあ、そうしようか。」
柔「ところで、あなた?原稿書かないといけないよね?」
耕作「あ、そうだった、書いても良いかい?」
柔「うん、見てても良いかな?」
耕作「大丈夫?立ち上がれそう?」
柔「うん、それにあなたに抱き付くから大丈夫だよ。」
耕作「それもそうか。」
耕作「取敢えず、ベッドに座ってみて?」
柔「分かった、そうするね。」
耕作はベッドから下りて柔をベッドに座らせた。
耕作「大丈夫そうだね。」
柔「うん、大丈夫だよ。」
耕作が机の椅子に座ると柔は立ち上がって耕作の首の辺りに手を回し抱き付いた。
耕作「君が言った様に向こうでの流れ的な物を書いてみるよ。」
柔「うん、その方が良いと思う。」
耕作は原稿を書き始めた。
柔「表題、また面白いね~。」
耕作「中々良いと思うけど、どうかな?」
柔「松田 柔 高校柔道部 奮闘記って何か、あたしが高校の柔道部に
入部したみたいに感じるね。」
柔「でも、内容を読みたくなる表題だと思うよ。」
耕作「それが狙いでも有るんだけどね。」
柔「高校名は出さないのね。」
耕作「一応は配慮しないとね。」
耕作「ただ、佐藤の所の新聞と合わせて読むとバレバレだけど。」
柔「あは、確かに、そうだよね。」
柔「なるほど、あたしが柔道部を立て直したみたいに書くのか~。」
耕作「実際そうだったじゃない?」
柔「でも、基本は出来てたんだよ、皆。」
耕作「その事も踏まえて書くけどね。」
耕作「三浦にはそう言う風に言ってたしね、君自身が。」
柔「え~、そんな事も書くの?」
耕作「これを書かないと君の凄さが分からないだろ?」
柔「見極めるのは誰でもやってると思うんだけどな~。」
耕作「2日で18名だよ?普通は出来ないって。」
柔「まあ、そうなんだけど。」
耕作「本調子に戻ったみたいだね?」
柔「うん、もう大丈夫だよ。」
柔「練習メニューの組み立てからとか書くのね。」
耕作「実際に君が考えた通りのメニューになってたじゃない?」
柔「あっ、あなた?先生と試合した事は書かないでね?」
耕作「勿論、書かないよ、連盟から何言われるか分からないからね。」
柔「あくまで先生の補佐、臨時コーチみたいなものかな?」
柔「だから大丈夫とは思うけど、念の為にって事で。」
柔「それに、あたし、師範とかの資格持って無いしね。」
耕作「滋悟朗先生は自分の流派になるんでしょう?」
柔「そのはずよ?どこの流派にも属して無いから。」
耕作「じゃあ、滋悟朗さんが君に師範資格与えれば良いんじゃない?」
柔「そうなのかな?その辺りは聞かないと分からないかな?」
柔「ただ、師範はおとうさんになると思うの、だから、あたしは師範代になるのかな?」
耕作「あ、そうだよね、虎滋朗さんが戻ってきたら師範になるみたいだし。」
耕作「この前の滋悟朗さんの話だと。」
柔「どっちにしろ、あたしはまだ良いかな?」
耕作「そうだね、現役の選手だし、暫くは皆の目標であり続けないとね。」
耕作「良し、終わった~。」
柔「あ~、ポットとカップ持ってきて無かった~。」
耕作「仕方ないよ、君があんな状態だったんだから。」
柔「持ってこようか?」
耕作「いや、今日はもうコーヒーは良いよ。」
柔「ほんとに良いの?」
耕作「うん、元気な君がここに居るから何もいらないよ。」
柔「うふふ、ありがとう~。」
柔「でも、あなたって最近そう言う言葉がサラッと出る様になってるね。」
耕作「佐藤達にも言ったんだけど言い慣れたのかもね。」
柔「そうだったんだ、佐藤さん達もそう言う風に言ってるのかな?」
耕作「多分、今日のデートとかで言ってるかもね。」
耕作「じゃあ、横になって話そうか。」
耕作「君の体調の事も有るしね。」
柔「うん、そうするね。」
柔がベッドに横になると耕作は寄り添う様に横になった。
柔「ね~、あなた?」
耕作「何だい?」
柔「さっき、あたしを抱きかかえた時どんな感じだった?」
耕作「いや、そう言うのを感じてる余裕なんて無かったよ。」
耕作「君の事が心配で、それしか頭になかった。」
柔「そうだったのね。」
柔「じゃあ、あたしの裸を見ても何も感じなかったの?」
耕作「うっ、それはね~、きれいだとは思ったよ。」
耕作「でも、やっぱり、君を介抱する事に神経が行ってたからね。」
柔「うふ、正直なのね、でも、ほんとにありがとう。」
耕作「君が元気になった事が一番だから。」
耕作「少しの間一緒にお風呂に入ろうね。」
柔「ずっとでも良いよ?」
耕作「君がその方が良いなら、それで良いよ。」
柔「あたしの事を心配してくれてるのね。」
耕作「当然だよ、大事な愛するパートナーなんだから。」
柔「あたしにとっても、あなたはそうだよ。」
柔は耕作をじっと見詰めて目を瞑ると、それに応える様に耕作は柔に長めのキスをした。
柔「うふ、素敵なキスだったよ。」
耕作「それに応えてくれた君のキスも素敵だよ。」
柔「キスにキスで答えるってどう言う事なのかな?」
耕作「例えじゃなくて、今のキスだけど、具体的に言うけど良い?」
柔「良いよ、そうじゃないと分からないかもだから。」
耕作「分かった、言うね、俺が自分の舌を君の口の中に入れたでしょう?」
柔「うん、そうだね、でも、最初された時はえ~って思っちゃったよ。」
耕作「君は知識が無いから、そう言う風に思ったんだね。」
耕作「俺も今のキスをしても良いのか迷ったけど、つい、やっちゃったんだ。」
耕作「あの時は驚かせる様な事をしてごめんよ。」
柔「謝らなくて良いよ、あたしはあなたのする事は何でも受け入れるって言ってたし。」
耕作「そうだったね、その言葉が頭を過ったのも有ったのかも。」
耕作「それで、今は俺が入れた舌に君の舌を絡ませてきてるじゃない?」
柔「そうだね、何だか気持ち良いから、つい、しちゃったって感じかな?」
耕作「それが応えてるって事になるんだよ?」
柔「なるほど、そう言う事なのね。」
耕作「今のキスは外では出来ないけどね。」
柔「うん、あたし達だけの秘密の儀式だもんね。」
耕作「そうそう、外では唇が触れる程度までしかしないけど。」
柔「そう言えば、愛してくれる時も今のキスだね。」
耕作「気持ち良くなる為にそうしてるんだよ。」
柔「そうなのね、確かに、気持ち良くなるよね~。」
耕作「そう言えば、向こうでは最初は君からキスしてきたよね?」
柔「違うよ~、あなたのプロポーズの後にどちらかともなくだったよ?」
柔「強いて言うなら、あなたの方からだったかな?」
耕作「あれ?そうだったっけ?」
柔「そうだよ~、あたしがあなたの事をずっと見てたら、あなたの顔が近づいて来て
唇を重ねてきたじゃない?」
耕作「良く覚えてるね~、そうだったのか。」
柔「あなたとのファーストキスだもん、忘れる訳無いよ。」
耕作「ごめん、覚えておくよ。」
柔「謝る事でも無いけどね?」
耕作「まあ、そうなんだけど、気が済まないからね。」
柔「うふふ、あたしに気を遣ってくれてるのね。」
耕作「それで、キスなんだけど、その知識だけは有ったんだね?」
柔「テレビでだけどね?」
耕作「あ、以前、恋愛ドラマがどうとか言ってた、あれか~。」
柔「そうそう、初めて見た時は思わず赤面しちゃったけどね。」
耕作「その傾向は今でも有るよ?」
柔「そんな事有った?」
耕作「ほら、向こうで見た夢を思い出してた時の君が正にそのまんまだったよ。」
柔「あ~、あの時ってそうなってたのね~。」
耕作「耳まで赤くなってたよ?」
柔「そんなに?」
耕作「うん、大丈夫か心配になる位だったから。」
耕作「あ、そうか。」
柔「どうしたの?」
耕作「君からキスして来たのって、翌朝、俺が会社に行く時だった。」
柔「うん、そうだったね。」
耕作「それも覚えてるのか、凄いね。」
柔「あなたとの事は何でも覚えてるよ?」
耕作「そう言ってったね。」
耕作「君の体調と明日の事も有るから、そろそろ寝ようか?」
柔「そうだね、早めに寝ないとね。」
耕作「明日の朝練はどうするの?」
柔「取敢えず、普通にやってみる、可笑しいと感じたら、そこで止めるから。」
柔「だから、心配しないで?」
耕作「柔道に関しては心配しないけど、さっきのあれが有るからね。」
柔「そんなに心配なら一緒に起きて見ててくれるかな?」
耕作「う~ん、起きれるか不安だけど、君の事も心配だから起きて一緒に行くよ。」
柔「分かった~、でも、無理そうなら寝てて良いから。」
耕作「一日位なら平気だよ。」
柔「うふふ、じゃあ、お願いね~。」
耕作「じゃあ、寝ようか。」
柔「うん、そうする~。」
耕作は柔の頭を撫で続けた。
柔は耕作に抱き付いて来たので、耕作も柔を抱き寄せた。
柔は目を瞑って暫くすると眠っていた。
耕作「(これからはもっと柔の体調管理に気を付けないといけないな。)」
耕作「(練習後の柔はどこも異常が無いと言っていたけど、あれは体だけだからな。)」
耕作「(精神面の負担をもっと軽くしてやらないといけないか。)」
耕作「(微妙な変化も見逃さない様に、もっと注意深く見てないと。)」
耕作「(それにしても可愛い寝顔だ、愛おしく感じる。)」
耕作は明日以降の事も考えているうちに何時の間にか寝入ってしまった。