恥ずかしい思いをしたことって
思い出したくないですよね
できれば忘れてしまいたい。

でも強烈な思い出なんですよね
恥ずかしかったことって。
記憶の彼方に…なんてことはなかなか
なってくれない。

なにかのちょっとした出来事に紐付けされて
ふっと突然思い出されたり、
あるいは、もしかしたら自分の深層心理に
働きかけるようなことをしてるかもしれない
厄介なやつなんです。

こんなやつに囚われたくない、
では、どうしたらいいんでしょうか。

記憶を操作するスイッチなんてものは
ないのですから、
(あったらいいけど)
一旦、頭の中で流れはじめた記憶は
止まらないし、止められない。
あぁぁと叫んで消そうとしても。笑
とりあえず、消す方向は
横に置いておいて
その思い出を100%恥ずかしいと思うところから
少しずつ自分の中でその割合を変えていくことを考えてみようと思います。

そもそも、その恥ずかしい思いをした事を
自分の中ではどんな扱いにしているか。
多分、冷静ではいられないので
カテゴリもなにもなく放置していると思うんです。
でも恥ずかしい思いをしたその出来事も
れっきとした自分の体験です。
体験というのは、身をもって感じたことで
放置したままだと体験のままです。
それを、経験に変えたいんです。
経験というのは、それによって得るものがあるということです。

体験のままだと、いつまで経っても
いつでも何かのきっかけで湧いてきて
その度に嫌な思いをさせられます。
もうやられ放題、受け身の状態です。
でも、そこからなにかを学ぶようになれば
それは経験になり、安易に叫ぶようなことはなくなるはずです。
具体的には思い出されても、
記憶を放り投げるのではなく
むしろそれを携えて行くようなイメージ。
覚悟ができれば不安や恐怖しかなかった出来事が
なにがどうなっていてということも見えてきます。
そして「自分はここからこんなことを学んだ」
と唱えるだけで暴れ回っていた記憶は途端に大人しくなるはずです。
もう受け身ではなく自分のものとして
意識的にコントロールできるようになるんです。
苦しみももちろん伴いますが、
確実に自分というものをはっきりと感じ、
先へと一歩踏み出す力は前より強くなっているはずです。

私たちは、死ぬまで成長し続けます。
いつでも成長過程なんです。
失敗はいくつになってもあるし
失敗したことによって
ある意味そのときの自分を知る
ということになると思うんです。
どういったことが苦手で
どんな時にその苦手さが発動するのか
また、苦手だと分かっていたけど
どの程度苦手なのか、まだ苦手なのか、とか。

これは、誰しもが経験してます。
ただ人によって内容が違かったりします。
それは、生まれつき持っているもの
からだつきや能力、性質、性格などの違い
また、宿命というか
それぞれが抱える課題というものもあって
それらが影響しているわけです。
だから失敗する地点は違うかもしれないけれど
大なり小なり、誰もが経験しているんです。

ここでひとつ確認しておきたいことがあります。
恥ずかしい思い出や、失敗したこと。
これはあなたのあるひとつの側面であるということ。
苦手なことがあるように
得意なこともあるんです
その量的なバランスは問題ではなくて
ひとつの側面が全てではないということです。
表面と内面というものもそうです。
どれもが相互に影響を受けながら変容していて
あなたという人をつくっている。
苦手なことはそれはそれとして
自分の中で成長させていってあげればいい。
己を知る、といいますが知っているというのは
大事なことです。
そして知ることが出来たら
扱いを学ぶことです。
そうやって成長させていくイメージです。

そんな前向きになれないよ
と思うかもしれませんが
真実、それ以外に方法がないんです。
どんな事があっても
それ自体を消すことはできない、
こんなの自分じゃない、と
逃げることもできない
他の誰かが変わってやることもできない
どれもが今のあなたそのもので
それを乗り越えていくというしかないんです。

誰しもに平等で
選択できる自由
これが私たちに与えられている全てです。

時間がかかってもいいと思います。
自分のペースで進んでいくこと
でも頭の片隅にでも置いておいてもらえると
いいな、と思います。

あと、成長過程といいましたが
私たちはその時やれることをやった
それは忘れないでください。
必然的といいますか
後悔先に立たずともいうのか
とにかく、その時の私がやれることだった。
これは他の人でもそうです。
誰もがその時やれることをやっている。
手抜きしたかもしれないけれど、
それによってもたらされるものも
その人のものです。

それともう一つ。コツがあります。
それは、もうひとりの自分を意識することです。
よくどちらにしようか迷ったりするとき
もう一つの選択を望んでいる自分というのが
いるわけですよね。
あんなイメージです。
多重人格だとかの話ではなくて
より良くしたい、と思っている同志が
もうひとりいる。
そのひとりはまだいろんなことが未熟で
わがままで個性的で面白いやつなんです。
小さな人といいましょうか、その小さな人に
知識や経験を積んだあなたが
思慮深く導いていく感じです。
ひとクセある(あなたなら分かりますよね)彼に
分かるように時には工夫して楽しんで
仕方ないなぁ、とでもいいながら
導いてあげていってください。

最後に大事なこと。
改めてになりますが
失敗したこと、恥ずかしい思いをしたことは
繰り返さないようにするということです。
他の人の恥ずかしさは自分では体験できないし
それほど気にとめていませんよね。同じように
他の人も自分が恥ずかしい思いをしてることは
大して覚えていないものです。
でも、また同じことを繰り返してしまうと
思い出すわけです。
一回やそこらでは曖昧でまだリカバリーできます。
そんな風に考えて勇気を出して
前向きになってみてください。
みんなどこかで苦手さを成長させているところで
自分もそうなんだ、と。
堂々と胸を張るということではありませんが
必要以上に萎縮することもないということです。
ただ周りに迷惑をかけてしまったら、素直に
そこは謝るとか、最低限のことは
自分なりにやっておきましょう。
失敗自体が問題ではなく、その後の対応が大事。
失敗はひとつの側面、忘れないでくださいね。


悩める子育て中のお母さん、お父さんへ
私の息子も、大きくなるにつれ
悩みも多く、自分の10数年生きてきた人生に
憂い、恥ずかしい、どうしたらいいんだと
あるとき訴えてきました。
上で書いたようなことを
彼に伝えたわけですが、
その時に気をつけたことがあります。

それは、彼に伝わるように言うということです。
当たり前じゃないか、という話ですけど
正論て、そのまま言って伝わらないことも
多々あります。
子育てに必要なのは、子どもを知ることです。
子どもはある意味、私たち大人とは
違う世界のなかで生きています。
私たちが普通に出来ることを
幼い彼らが一生懸命やっている姿を
何度もいままで見ていると思います。
思春期、青年期を迎え
身体は大きくなっても
まだまだ私たちとは違う世界で生きています。
自分の考え方、モノの見方を扱い出したところで
私たち大人と同じくらい
理性的で、情緒を安定させる術を持ってはいない、目指しているところなんです。
なんで分からないのか、ではなく
その子の今はこうなんだ、と感じて受け入れることって大切だと思います。

それから、その子の欲をみます。
どんなふうになりたいと思っているのか。
真面目にものごとを考えたい
とにかくともだちとのやりとりを大切にしたい
優しい気持ちを大切にしたい
楽しいこと、面白いことが大切
欲によってその人を構成するものが変わります。
欲していないものを差し出されても
受け付けないですよね。
欲しかったんだ、というカタチにして
大事なことを伝えてあげてください。

真面目に物事を考えたいという子には
少し難しい内容でもいいのかもしれない
ともだちとのやりとりのなかで
こうするといいよ、といったアドバイスは
耳を向けて聞けるかもしれない
優しい気持ちを大切にしている子には
優しいからこその考え方があるかもしれない
楽しいこと、面白いことを大切にしている子には
ユニークなアプローチが思いつくかもしれない

そんなことを考えながら
伝え方を自分のやりかたではなく
ここはひとつ頭をひねって
試行錯誤してみてください。
たとえ上手くいかなくても、
あなたのことを大切に思っているよ
ということは伝わるはず、そこは
伝えたいところです。
それだけでも彼らの力になるはずです。
自分のことを自分でするって
大人になってみるとそれが大変なことだと分かります。
子どもたちはそのまさに入り口にいるわけで
出来るから構わないで、というところもあれば
どうしたらいいんだよ、と丸投げしてくる時もある
親子関係って特別な人間関係で
ほんと付き合う方としては大変だけれど
経験が浅い彼らの先輩として
彼らの意欲が絶たれないように
励ましていってあげたいですね。

恥ずかしい思いとか、失敗した、とか
全て周りの人や環境から影響を受けて
感じるものです。
でもそれは、あるひとつの側面であって
その人の全てではない。
それに今できないこともできるようになるんです。
もう本能として成長していくわけですからね。
ただもう自分は駄目だとか、思ってしまったら
成長していく意欲もなくなるわけです。
だからその成長を見守ってくれる
周りの環境が必要だと強く感じます。

普通ってなんだろう、と思うわけです。
こんなことも出来ないのか
なんで?と思わないで欲しいです。
今できることが現れているだけ。
それをこれから成長させていく。
得意なことをやっているうちに
気にならなくなったり
不都合でなくなったりするかもしれない。
成長にもいろんなカタチがあります。
楽しんでいって欲しい、
ひとりでも多く、そんな人生を送れることを
心から願っています。