彼はアフロにしたかった。
しかし彼には美容院へ行く金などない。
カットだけならまだしもアフロにするなんてもってのほかだ。
彼は考えた。
お金を使わずにアフロに出来ないだろうか。
そもそも彼がなぜアフロにしたいかというと
好きな女の子がレゲエ好きだからという
実にくだらない理由だ。
彼は母親が寝るとき、頭につけているまあるく細長いあれを
髪の毛にきつめに巻いてみた。
翌日、案の定ただの貧乏パーマになった。
ライターで炙ることも考えたが
リスクが大きすぎるため断念した。
彼は毎日研究した。
もう彼の頭はお世辞にもきれいとは言いがたいものになっていた。
そしていつものように実験を行っていると
ふとドライヤーが目に入った。
ドライヤーならライターほどリスクを負うことはない。
彼はドライヤーを頭にあて続けた。
2時間あて続けた。髪はほぼアフロに近い状態に。
彼は嬉しくてたまらなかった。
念願のアフロが手に入ったのだ。
しかし
その月の電気代は3万円
美容院でパーマをあてたほうがよっぽど安かった。
彼、
故に貧乏。