もうずいぶん前の話だけど、感銘を受けた人がいる。海外旅行の現地係員の人だ。
縁もゆかりもないシンガポールに、二度ほど旅行をしたのたが、よく知りもせず、別に興味があったわけでもないのに、なぜ旅先に選んだのか、自分でも不思議だったが、旅行をしてみたら好きな国の一つになった。
一度目は子供たちが生まれる前に夫婦二人で。
学校の英語はよくできたのに英会話は挨拶がやっとレベルの私と、英語は何でも舌先を丸めて発音すりゃそれらしく聞こえると信じて疑わない夫。
そんな二人だから、出国手続きから不安だらけ。行きの飛行機に乗った瞬間、ワクワクではなく少し後悔。これから先の言葉も通じない国での旅行が心細くて。スマホもない時代だ。ディズニーランドとか、沖縄くらいにしておけば良かったかな、と。
夫は言い出しっぺの私にすべてを任せ、荷物持ちに徹っしているから気楽なものだ。
私達が申し込んだパッケージツアーは、到着した当日に現地係員の案内で半日観光が付いており、それ以降は帰国日までフリータイムというもの。
参加したのは私達と、もうひと組の日本人の親子だけ。
運転手の男性と、たどたどしい日本語の現地係員の恰幅のいい肝っ玉母さんのようなおばさまが同行してくれた。
このおばさまが素晴らしい。
半日だけのお付き合いの日本人に、自分の携帯電話の番号を教えてくれ、帰国までの間に何か困った事があったら電話してと言ってくれた。夜中でも、いつでも大丈夫だからと。
きっと、自分が担当したお客さんみんなにそうやってしているのだろう。
特に話がはずんだわけでもない、ただの一過性の客にすぎない私達を想いやっての事。
そうそうトラブルに合う事は無いけれど、そのひと言でどれだけ安心してその後の旅を楽しめたかしれない。
ツアーデスクとか、ヘルプデスクとか、もしもの時に頼れる所はあるけれど、そのおばさまの他人を想いやる気持ちが心にしみて敬服した。
二度目は私と小学生の息子二人、私の母と妹の5人旅。
母は初めての海外だったし、私も相変わらず不慣れな旅行者だったので、オプショナルツアーをいくつか予約していた。
その一つ、ナイトサファリツアーに同行してくれたマックという男性。
大阪の食い倒れ人形のかぶり物を取って、おかっぱ頭のカツラをかぶせたら、マックそのもの。
そのマックが、やはりたどたどしい日本語で、貸し切りバス1台分の日本人観光客をまとめていた。
「マック、ここにいるよ〜。」を連呼し、私達がバラバラになったり迷子にならないように誘導。
夕食のバイキング、園内を周るトラム(乗り物)の手配まで一人でこなしていた。
トラムでの周遊後は自由時間。
集合時間を伝え、「マック、ずっとここにいるよ。困ったらマックの所に来て。マックここにいるから。」
「マック、ここにいる」という単純な日本語の連呼が絶大な安心感を放っていた。
楽しい旅の思い出と一緒に今も心に残っているシンガポーリアンなのでした。
リピート4回以上!
お高いけど、柔らかくて舌触りもいい。こちらも何度かリピート中。
毎朝の寝癖に悩む次男に購入。
只今練習中。次男の許可が下りたらリポしたいと思います。やけどしなくて中高生には扱いやすいと思います。


