浮気発覚から修羅場の始まり
つづき
前回
だって……これ、どう見ても、
どう考えてもアウトじゃないですか?
夫がシャワーから出てきた時、私の頭の中は怒りと動揺でごちゃごちゃになっていて、
感情のままにスマホを突きつけていました。
「これ、どういうこと?」
夫は一瞬、固まりました。
その次に笑いながら言った言葉がこれ。
「ああ、それ?同僚がふざけて送っただけだよ。」
……同僚?ふざけて?抱きしめたい?誰が信じる?
怒りが頂点に達した私は、冷静さなんて吹き飛んでしまって、夫に次々とスマホの履歴を突きつけました。
「次の旅行って何?」
「このハートマークはどういう意味?」
問い詰められた夫は最初は否定していたものの、ついには「ちょっとだけ気の迷いだった」と小声で言いました。
気の迷い?
そんな一言で片付けられるほど、私はお人好しじゃないんです。
その夜、私たちの言い争いは深夜2時を過ぎても終わりませんでした。
夫は謝罪とも言えない謝罪を繰り返し、
私は怒りと悲しみの狭間で泣き叫び続けるだけ。
でも、どうしても夫の言葉から「真実」を引き出すことはできなかった。
だから私は決めたんです。
「このままじゃ終わらせない。直接、浮気相手に聞こう。」
その決断が、後々に訪れるさらなる修羅場への扉を開けることになるなんて。。。
この時の私は、まだ知る由もありませんでした。
浮気相手との直接対決。そして、思わぬ「修羅場のどん底」が訪れることに。
「あの女」が放った衝撃の一言で、私の心は完全に引き裂かれることになるのです……。
つづく
つづく
