気配と予感が警告を発するなら

「引き」が掛かっても、「退く」勇気が必要。

 

 

 

 

度重なる《躓き》に いい加減イラつき始める頃、

芳しからざる報せ。 

 

出掛けるべきであろうが、周辺の事情はかなり厳しい。

無理を押して出るならば

相応の軋みが押し寄せるであろうという覚悟の外に

気にかかるここ最近の《躓き》。

 

ここは無理をしてはならない、という予感。

 

感情的に多少の不義理をしても、

こちらが早急に動かずとも

事態は既に決している。

 

今は「行くのをやめてほしい」と言おうか言うまいか、と

胸の内で言葉を探している間に

本人の方から「今は行かないことにした。」と決めてくれた。

 

 

不思議なことに、

その瞬間から、物事は落ち着き始めて

周囲を取り巻く空気は穏やかに緩んでいった。