コウノトリのゆりかご
だって
これをママんと見て
もし僕に、相手には認知されない子供が出来たらどうする?
とママんに質問した
全然いいよ
娘と孫がいればいい
だってさ
…なんちゅー母親だ…
いや、イイ意味でね
デカいと言うか…
流石、女手一つで3人も育てた人だ
我母ながら感心する
現実的にはかなり厳しい条件だろうにね
それでも、ママんには計画があるらしい
恐るべしママん
僕には店があるから、もし子供が出来たら、1年間は妹が店をやるらしい
それを妹も承知してるというのが、また凄い話だ
以前妹に言われたな
お姉ちゃん、子供作っても大丈夫だよ
私店やるから
おい、待て
何処でそんなもの仕込んで来るんだよ
何だ?
武雄様の子供を、妄想妊娠でもしない限り有り得ないだろう
想像以上の妄想だから
いや、一つだけある
あの時、僕から仕掛けたのは、この二人の言葉があったからかなのだが…
あの人には通じないだろうな
それが普通だ
あの人が手に入らないのなら
せめてあの人の子供が欲しいと望んだ事は、無きにしもあらずだ
…無理な話よ
でも
もし子供が出来たら
庵理(アンリ)
という名前をつけようとか考えてた自分が何年もいる
沢山の人が集う庵
正し、自分の理だけは持って、人の集う中心に居て欲しい
業を背負うのは僕だけでいい
僕とは違う『人間』になって欲しい
そんな意味合いの庵理
…なーんつって
産むつもりもないけどねー
だから、産んでくれる子を探す←
僕は、他人は信用出来ないから
だから、たった一つ
僕だけの存在である子供が欲しいと願った事がある
飽くまで過去形
右腕にこの業を刻んだ時、その願いも含め、全て消し去った
だから
僕の為に色んな計画を経ててたママんと妹には申し訳ないが
君達の計画は、設計だけで終わるのだよ
僕には、孫の顔は見せてあげられない
ごめんよ、ママん
そして、杞憂でもありがと