手紙 〜親愛なる子供たちへ〜  | 言葉に想いをのせて 〜描く未来はいつも、光り輝いている〜

言葉に想いをのせて 〜描く未来はいつも、光り輝いている〜

伝えたい言葉がある…
届けたい想いがある…

『絵本出版の夢を叶える』までの過去記事と、
これまでの人生や日々の想いを、皆さまの心と重なったり、響きあったりできますことを願いながら綴ります。



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いつもブログをお読み下さる皆さま、

私の絵本を手に取って下さる皆さま、

出逢って下さる全ての皆さまに

心から感謝いたします(˘*)

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絵本『ぽつん』は、

只今 ゆっくりと 発売準備中です流れ星





ご無沙汰しております…



やまの ことり ですセキセイインコ黄





更新も訪問もなかなか思うように

出来ておりませんがリボン




今日は、詩にお付き合いくださいピンク薔薇



4年前に

父の介護に明け暮れていた私に


友人が贈ってくれた〝詩〟



あの時、涙が止めどなく溢れてきて…

救われたなぁ…ハート




今は、眠ることが多くなった母の傍で、

時折この詩を読み返しては、

穏やかな気持ちで見守る日々を送っていますほっこり




もしも今、私と同じ様な思いで

ご家族の介護に日々向き合われて

いらっしゃったり


見守られていらっしゃる方々に

この詩が届きますように流れ星流れ星




疲れた心を癒して

優しい気持ちで前を向ける

樋口了一さんの素敵な詩を

ご紹介しますピンク薔薇





手紙 〜親愛なる子供たちへ〜



年老いた私がある日 

今までの私と違っていたとしても、

どうかそのままの私のことを

理解してほしい


私が服の上に食べ物をこぼしても

靴紐を結び忘れても

貴方にいろんなことを教えたように

見守ってほしい




貴方と話すとき、

同じ話を何度も繰り返して、

その結末を、どうか、さえぎらずに

うなずいてほしい


貴方にせがまれて、繰り返し読んだ

絵本の暖かな結末は、何度も同じでも

私の心を平和にしてくれた。


悲しいことではないんだ

消え去っていくように見える私の心へ

励ましのまなざしを向けてほしい




楽しいひと時に、私が思わず下着を

ぬらしてしまったり、

お風呂にはいるのを嫌がるときには

思い出してほしい


貴方を追い回し何度も着替えさせたり、

様々な理由を付けて嫌がる貴方と

お風呂に入った懐かしい日々のことを


悲しいことではないんだ

旅立ちの前の準備をしている私に

祝福の祈りをささげてほしい

いずれ歯も弱り飲み込むことさえ出来なくなる

かもしれない




足も衰えて立ち上がりことすら

出来なくなったなら、

貴方がか弱い足で立ち上がろうと

私に助けを求めたように、よろめく私に

どうか貴方の手を握らせてほしい


私の姿を見て悲しんだり、

自分が無力だと思わないでほしい

貴方を抱きしめて力が無いことを知るのは

辛いけど、

私を理解して支えてくれる心だけを

持ってほしい

きっとそれだけで勇気が湧いて来るのです




貴方の人生の始まりに

しっかりと付き添ったように

私の人生の終わりに

少しだけ付き合ってほしい


貴方が生まれてくれたことで

私が受けた多くの喜びと、

貴方に対する変わらぬ愛を持って

笑顔で答えたい




私の子供たちへ

愛する子供たちへ





今日もありがとうございます…

心のぬくもりが皆さまに届きますように…




ことりセキセイインコ黄