今日の出逢いに
心から感謝いたします(*˘︶˘*)♪
やまの ことり です
久しぶりに手に取った一冊の本。
23歳の時、親友からもらった…
と言えるのでしょうか
借りたままになり…
形見として、
親友のお母様から頂いた本。
遥か25年以上も前のこと。
「また来週ね!」
金曜日、彼女の職場を通ると
駆け寄って来て優しい笑顔で
手を振ってくれた彼女。
月曜日、
その姿は何処にもありませんでした。
土曜日の早朝、不慮の事故で
突然この世を去ってしまいました。
彼女が亡くなる1週間前…
彼女は新しいスーツを身にまとい
大きな花束を持って
私の職場に入ってきました
構内の庭が広がる通りは、
一階にある私の職場の窓越しに
よく見えました。
その道を、会社の制服ではない
スーツ姿でさっそうと歩く彼女
似た様な光景は、どなたかが
退職する時に目にするのですが、
滅多にありませんでしたので、
気付いた職場の人たちからは
ざわめきが
彼女は私の職場のドアを入ると
私のデスクへ。
そして
はい!と胸元に渡す花束
それは10時の休憩時間の
ほんのひと時でした。
どうしたの⁈
まさか…辞めちゃうの⁈
辞めない辞めない
と笑顔の彼女
そうか…
辞めるなら花束は逆よね…
よかった〜〜!!!
じゃスーツは⁈
思わず質問攻めにする私に、
新しいスーツ見せたくて
とニッコリ笑って言いました。
あんまり綺麗なお花を見たら
どうしてもプレゼントしたくなったの
この花大好き
そして、
この本も読んで欲しくて…
そう言って花束と共に貸してくれた
本と添えられた手紙
数日前にした喧嘩のこと…
一生の友達に出会えて嬉しかった
ずっと親友でいようね
30年先の未来はどんなかな
沢山成長出来ているかな
一緒にお茶しながら
楽しく笑っていようね
そんなことが綴られていました
喧嘩…
そう、その数日前に
私たちは大喧嘩をしました。
友達と喧嘩など小学生以来でした…
思い切り泣いて
分かり合って
絆が深まった喧嘩…
仲直りするまで絶対に帰らない
と言った私に、
どうしてこんな私を置いて
帰らないの?と。
大切な友達だからに決まっている
でしょう
そう言うと、彼女はわんわん
泣きました
あの時、ちゃんと話して仲直りして
本当によかったと思っています。
もしかしたら喧嘩別れして
終わってしまったかもしれません
そして数日後、今度は私が
わんわん泣きました
彼女が抱えていた
その花の花言葉は
「門出」「別離」
「優しい思い出」
「永遠の喜び」
そして「私を忘れないで」
ふと彼女が惹かれた花は
まるでメッセージのように
悲しくも意味のある花言葉と
なりました。
実はこの本、何年も読みかけの
ままでした
訃報を聞いた夜も
お葬式の終わった後も
その後暫くしてからも、何度も
何度も本を開いて読み進めようと
したのですが、
何故か頭痛におそわれるのです
何年も月日が流れたある日
もしかしたら親友が
止めているの?
私が読み終えることを?
ふとそんな風に思った私は
『この本を読み終えても、
私は決してあなたを忘れることは
ないからね…
この本もずっと大切にするからね』
そう呟きました。
それに、偶然にも彼女の御命日は
主人の誕生日なのです。
毎年必ず想いを馳せます。
それが今日、1月26日…。
その後、
頭痛におそわれることはなく
最後まで本を読み終えることが
出来ました
彼女を想う時…
それは、友とは何かを
しみじみ考える時間
そして、
様々な出逢いと別れを
人との関わり方を
自分が発する言葉を
二度とない時間の過ごし方を
振り返る時間
くよくよと後ろ向きな考え方をして
いたあの頃、
似たようなふたりが模索しながら見
つけた生き方は
「幸せに生きる方法」
この本を開ける時、
ちゃんと幸せな生き方をしている?
と微笑んでいる彼女を感じます
悲しみはいつしか時が癒やし、
あなたという素敵な友に出逢えた
その事実だけが残りました。
あなたはいつまでも私の胸の中に
道しるべのように…
あなたは確かにここにいます
最後までお付き合いくださいまして
ありがとうございました…
ことり