1993年、彼は眩しすぎる輝きで日本のサッカー界を照らしていた。
ブラジル仕込みのドリブル、ゴールに対する強烈なエゴ、大一番での決定力、彼の存在はJリーグ
日本サッカーの象徴だった。
しかし、強烈な光の傍には深く暗い影が付きまとった。
ドーハの悲劇、フランスW杯メンバーからの落選。
その影は彼が渇望してやまなかったW杯という夢を2度も飲み込んだ。
彼のサッカーはもう終わってしまったのではないか。
そう思ってしまうほど暗い影だった。
結論はみなさんがご存じの通り。
彼は終わらなかった。
彼は夢を信じ、自分を信じて進み続けた。
Jリーグは誕生から19年目のシーズンを迎えた。
44歳になった彼は、今もなおピッチの上で誰よりも輝いていた。
サッカー界だけでなく、未曾有の災害という巨大な闇に飲み込まれた日本全てを照らすような
光で。
夢を持ち、自分を信じて進み続ければ、たとえ夢が叶わなかったとしてもその努力は必ず報われる。
あの日、長居で見せたカズダンスはそんな思いが宿っているように見えたのは僕だけでないはずだ。