先日の台風18号は、大変でしたね。
銀世界の家では、朝の雨風のひどさに母が 「こんな天気にムリして仕事行くの、やめなさい~」 と、強烈に主張。
たしかにあまりにすさまじかったので、さすがの銀世界もちょっと心が折れて、午前中は半休。
普段はうちの母、朝はけっこうグタグタと寝ているのですが、この日はさっさと起きてきて、なぜか 嬉々として 朝食の用意なんかもしてくれて。
それでも職場でやらなければいけないことがあるし、天候も少しおさまってきたようなので、午後から行こうとしていたら、再び母が、
「今は少しおさまったけど、きっと ”台風の目” なのよ~。電車とかもかなり止まってるみたいだから、一日休んじゃいなさい」
と…。
ここで ハタ と、 「んなんか、おかしいぞ」 と気がつきました。
おか~さん…もしかして、 台風を口実にしてワタシを休ませたがってるだけ なんじゃ…
調べてみたら、電車は一応動いてる。
でもって、台風はどうやら東京をとおりすぎ、栃木のほうへ抜けた様子。
それを母に告げ、「そんなわけなんで、私、仕事に行って来るから」と、出社しましたが。
そんな私の背後には、 「わたし、ど~もあんたを甘やかしたくってしょ~がなくて、ダメねぇ…」 と、ちょっとしょげていた母の姿があったのでした
う~む……
娘である銀世界が言うのも何ですが、うちの母は人一倍 「家族への愛情」 が深い人です。
かつ、人一倍 「愛する対象を自分と同一視して大事にする」 傾向も強い人です。
で、父が約13年前に亡くなって以降、そのパワーはひたすら銀世界に集中しているわけです。
思えば。
銀世界が鬱と診断されて休職し、ただただ日々朦朧とていたころ。
この人は若干嬉々として、日々銀世界の世話を焼いていたのでした。
愛する家族が自分と一緒に家にいてくれて、体調が悪くてあれやこれやと世話をやける・・・母にとってそれは、確かに幸福なことであったのかもしれません。
しかし。
母には申し訳ないけれど、それは、 私には幸福なことではなかった。
で、しばらく前にこの本を読んだのですが。
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この本に登場する、彼氏の世話をあれこれ焼いてしまってダメ男にしてしまい、結果として男に嫌がられ・うざったがられる女性・・・これ、 まさにうちの母 だな、と(苦笑)。
でもって、銀世界は、そんな 彼女に怒りを日々溜め込んでいるダメ男 でしたね~(爆笑)。
あ。ちなみに銀世界自身は、あんまりダメんずメーカーではないみたいです。
ただ、最初っからダメんずの気がある男を選びがちですけどね(笑)。
と、その話は置いておいて。
思うに、銀世界は心のどこかで 「母を幸福にしなきゃ」 と思い込んでいたんじゃないかな・・・と思います。
無意識にそう考えるようになった理由に思い当たるふしはいろいろあるので、今回はその話はしませんが。
「お母さんを幸福にしなきゃ」 → 「私は具合が悪くならなくちゃ」 ・・・みたいな感じでしょうか
う~む……
言葉にしてそう考えたわけじゃないのですが、でも、そんな感じの思考が心のどこかにあったんだろうな・・・と今にして思います。
もちろん、それだけで鬱を発症したわけではないとも思いますが。
まぁ・・・何と言うか、それも一因ではあったのかと
「気は心」とも言いますしね。
んで、ふたたびこの本の登場。
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自分の心が作り出した病なら、自分の心でその病を壊すことも可能だろうと、銀世界は思います。
銀世界自身がどういう経緯をたどって病から抜け出していったかは、今日の本題ではないので触れませんが。
でも。
少なくとも今、銀世界の鬱は 完解 ですし、前の会社こそやめましたが会社員として復職もできています。
何より、
「お母さんを幸福にしなきゃ」 → 「私は具合が悪くならなくちゃ」
みたいな無意識の思考回路からは、抜け出しましたね。
どういう経緯をたどってそこから抜け出していったかも、今日の本題ではないのでとりあえずは触れませんが。
思いがけない形で、思いがけず 母の本音 が露になった・・・そんな台風18号来襲だったのでした。
さて。
あなたの体調不良の一因は、何ですか
実は、自分で病気を作り出しているだけだったり、しませんか