先日、ベトナム時代の同僚と食事をしました。


昨年4月末にやってきて、東京で働き埼玉で暮らしている子。


テト(旧正月)にも帰らず、日本で働く予定だそう。


表題の「バインチュンが食べたい」は、彼のセリフです。


決して、私のものではありません・・・念のため^^;


バインチュンというのは、おこわのような、ベトナムのお正月料理です。


在越日本人には総じて好評ではなく、私自身もそれほど「おいしい」とか「また食べたい」という食物ではないのですが。


(以前いただいた手作りのバインチュンは、けっこう美味しかったとは思いますけどね・・・)


ただ。


彼にとっては、まさにソウルフード。


テトが近づいて母国の同僚とTV会議とかをしていると、きっとひしひしと「テトが近ずいている」ウキウキ感を感じるはずです。


けれど自分は友人と離れ、家族と離れ、一人で異国の地で過ごすテトなわけで。


母国では連休だけれど、彼自身は休みですらない。


「毎年、年末は父とバインチュンを作り、大晦日にはおばさんの家で兄弟や従兄弟達と大勢でパーティーをしました。お正月は元旦に父方の親戚を、2日に母方の親戚を、3日に先生を訪問して、4日から友達とパーティーをしました」


とちょっと遠い目をして語る彼の今の気分は、核家族化の激しい現代の日本人である私には、推し量りきれないものがあります。


そんな彼の滞在予定は、あと1年半。


月並みなセリフだけれど、がんばってほしいなと思います。




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