手を伸ばして幻と分かってるのについ、手を伸ばしてしまう幻想が舞う空を掴んでは力なく床に落ちる腕無理だと知って尚空に手を伸ばす僕が居る。忘れようの無いあの日の夜。助けたかった。連れて帰りたかった。ただ…もう遅かった。涙する事しか出来なくて。