さて。

 

今回はカウンセリングの話を少し。

 

 

金曜日、心療内科でのカウンセリングの日でした。

 

月に一回、カウンセリングを受けています。

 

この日も、

 

 

『何を話そうかなぁ~?』

 

 

なんて思いながらカウンセリングルームに入りました。

 

 

まず最初に話したのは、支援員さんの愚痴(笑)。

 

以前からの記事を読んでくださっている方はご存じのように、

 

私は支援員さんに対して、

 

ちょっといろいろ思うところがありまして(^^;

 

カウンセリングでは、資材を取りに来た時の支援員さんとのやり取りや、

 

その後の様子の愚痴を話しました。

 

 

それからだんだん、話が脱線していき、

 

いつの間にか、私の母親の話になっていました。

 

私が、母の呪縛から解放されず、苦しいという話。

 

 

私の母は、一見とても気さくで話しやすく、

 

物わかりのいいお母さんのように見えます。

 

現に、私が思春期の頃も、周りの人は私と母親のことを

 

 

「仲の良い親子」

 

 

だと言っていました。

 

でも、私はだんだん母に支配されて行き、

 

心が蝕まれて行くことになるのです。

 

私の母はとても完ぺき主義で、

 

私のことをダメ出しするのが常でした。

 

 

ある日、高校生の私に母はこう言いました。

 

 

「あんたの友達はかわいそうや。

 

あんたは周りの人を振り回す。」

 

 

私はこの言葉が、痛烈に胸に刺さりました。

 

自分ではそんなつもりはなかったし、

 

友達にもそんなことを言われたことがなかったので、

 

実は、私が友達を振り回しているのだと言われて、

 

相当ショックを受けました。

 

これは、たぶん、一度しか言われていない言葉だと思います。

 

それなのに、私はこの言葉が忘れられず、

 

私という人間は、周りの人を振り回す、迷惑な人間なのだと

 

常にそう思うようになりました。

 

 

家事をやらせても、裁縫をやらせても、何をやらせても、

 

そつなく完ぺきにこなす母と、

 

不器用で上手にこなせないどんくさい私。

 

 

私は、結婚した後も、母が家に来るたびに、

 

部屋が汚いとか、片付いていないとか言っては、

 

 

「よくこんな家に人を呼べるなぁ」

 

 

と、嫌味を言われ続けていて、

 

それが苦痛で仕方がありませんでした。

 

頼んでもいないのに掃除を始め、

 

私のせいで帰りが遅くなったとか、

 

年寄りにこんな事させてとか文句を言う母。

 

 

母がそばにいなくても、私は毎日頭の向こうで母の声を聴きます。

 

 

「ガスコンロが汚い」

 

 

「料理の手際が悪い」

 

 

「ご飯の品数が少ない」

 

 

「掃除ができてない」

 

 

「部屋が散らかってる」

 

 

「風呂が汚い」

 

 

毎日、いろんな場面で、母の声が聞こえてきます。

 

そして、そのたびに自分が嫌になり、

 

出来損ないだと感じます。

 

 

でもどうして、そこまで母の言葉が私にとって強大な言葉なのか。

 

それが自分でもわからない。

 

 

カウンセラーさんは、私のことを、

 

 

「辛い子供時代を生きていたんだと思いますよ。

 

お母さんのストレスのはけ口になっていたんだと思います。

 

サウンドバックみたいに、叩かれてたんだと思いますよ。

 

でも、どうしてそんなに、お母さんの言葉に影響されるんでしょうね。

 

普通は、思春期くらいで抜けるのに、

 

どうしてそのまま大人になっても抜け出せないでいるんでしょう?

 

お母さん、うまいこと(上手に)飼いならしはったなぁ~。」

 

 

と、おっしゃいました。

 

私は長い間、母に支配されていたと思います。

 

私は、母に認められたいと常に思っていました。

 

 

嫁姑問題や、舅姑がいる家で、間に入ってくれない旦那、

 

旦那の妹、小姑の存在、いろんなストレスがあったと思います。

 

小姑はすごく嫌な人だし、

 

田舎の家で、苦労もしたと思います。

 

外に働きに出ることをよく思わない家族の中で、

 

家に居るのが嫌だからと家事を完璧にこなして働きに出ていた母。

 

夫婦仲も悪く、私は、母を支えているのは私だと、なぜかそう思っていました。

 

それなのに、母の不倫を知り、

 

私は母の味方で、母を支えているのは私だと思っていたのに、

 

本当はそうじゃなかったということを知りました。

 

私は母に認められたい。

 

そう思う反面、どうして家を出ないのか、とも思うようになりました。

 

なぜ、私を産んだのか?親に愛されない私が、他人に愛されるわけがない。と、

 

思うようにもなりました。

 

いろんな感情が一気に胸にあふれる思春期でした。

 

母の不倫を知ったのは、私が14歳の時でした。

 

 

その後、私が27歳の時に母はようやく離婚。

 

私のおかげで離婚できたといいました。

 

母が家を出ていくとき、祖父母は私に泣きつきました。

 

なんとかして母を引き留めてほしいと言われました。

 

母に、母の背中を押したのは私だと言われ、

 

私は祖父母に対する罪悪感でつぶされそうになりました。

 

その母が、家を出た日に不倫相手の家に移り住みました。

 

私には、実家に帰ると嘘をついて。

 

母は、不倫相手を同棲を始め、半年待つとすぐに再婚しました。

 

不倫相手は、当然私に挨拶するわけでもなく、

 

いつの間にか籍は入れられていました。

 

その後、私が結婚することになり、父や祖父母には、

 

私まで家族を捨てるのかと言われました。

 

 

実家を出て、結婚し、子供が生まれた私。

 

義父(不倫相手)は、私とは目も合わさず、話もしません。

 

こちらがあいさつした時だけは、返事をしますが、

 

向こうから話しかけてくることはありません。

 

息子が小さいころは、母の家にも行っていましたが、

 

義父は私だけではなく、息子にも冷たく接しました。

 

それでも、母はそれに気づいていないと思っていて、

 

ひたすら我慢していたのに、

 

ある日、母も義父の態度には気づいていたと知り、

 

私はもう、一生あの家には行かないと決めました。

 

 

母のことを、何度も何度も

 

 

『本当は良い人なんだ』

 

 

と、思うようにしてきましたが、

 

何度も何度も打ちのめされました。

 

それなのに、どうしても、母の呪縛から逃れられません。

 

私は、どうしてそんなに母にこだわるのか。

 

本当は、苦しくてたまらないのに。

 

 

カウンセリングでも、答えが出るわけではありません。

 

解決法が出るわけでもない。

 

話せば話すほど、クタクタに疲れて、消耗する。

 

帰宅後は、案の定疲れ果てて起きられず、

 

家事が手につかない。

 

そんな自分をまた、ダメな母親だ、ダメな主婦だとダメ出しする声が聞こえる。

 

 

いやはや、今回のカウンセリングはしんどいカウンセリングでした。

 

母の話は、したからといって解決するものではなく、

 

すっきりする話でもないのに、

 

時々、母親の話になって、ずるずると引きずり込まれるように

 

母の話に深く入り込んでいくことがあります。

 

 

 

その翌日、偶然母からLINEが届きました。

 

 

「月曜日、そちらに行きますが、時間はありますか?」

 

 

母は時々、仕事の都合でこちらに来ます。

 

私や息子に会いに来るのではなく、仕事に来るので、

 

当然私はついでです。

 

 

「今のところ、何の予定もありません。」

 

 

そう返事を送ると、

 

 

「わかりました。用事が終わったらまた連絡します。」

 

 

これを読んで、疲れてしまいました。

 

毎度のことなのですが、

 

母は、自分の用事が終わってからついでに私のところに来るので、

 

私は、母が何時に来るのか、お昼ご飯をどうしようと思っているのか、

 

何もわからないまま待つしかありません。

 

仕事だけではなく、仕事の後に友達と約束をしていることもあるので、

 

仕事が終わって直行してうちに来て、

 

一緒にお昼ご飯を食べに行くこともあれば、

 

友達と会った後に、チラッとうちに顔を出すだけの時もあります。

 

私は自分の予定の見通しが立てられないままです。

 

ある日、母を待つ私の出かける準備がまだできていない時がありました。

 

うちに着いた母はそんな私に、

 

 

「まだ準備できてないのかいな!」

 

 

と、声を荒げたことがありました。

 

それ以来、いつ来るかわからない母が、

 

いつ来てもすぐに家を出られるように、

 

私は朝からいつでも出かけられる用意をして、

 

家で黙って待つようになりました。

 

 

今回も、いつものことなのですが、

 

カウンセリングの後だったことも手伝って、

 

母に振り回される自分が嫌で、

 

 

「月曜日はやめておきます。

 

薬の調整中で、調子がよくないので。

 

そちらの予定に合わせるのに疲れました。」

 

 

と、返事を送りました。

 

すると母は、

 

 

「私がそちらの予定に合わせているつもりなのに、

 

反対に思われているのであれば止めておきます。」

 

 

と言ってきました。

 

 

母がうちに来るのは、母が仕事をしに来る時だけ。

 

母がうちに来るのは、母の用事が全て終わった後だけ。

 

その日の予定がどんな予定かということも聞かされず、

 

お昼ご飯をどうするのか、

 

大体どれくらいの時間になるのか、

 

何も聞かされないまま、

 

母は、私に都合を合わせていると言います。

 

どうしてなんだろう…私の何が悪かったんだろう…

 

すごく苦しい。

 

母が私に謝ることはありません。

 

母は、どんなふうに、私の都合に合わせて行動してくれているつもりなんだろう?

 

どこをどうすれば、私はそんな風に母を肯定的に思えるんだろう?

 

母は、

 

 

「あぁ、あなたがそんな風に思ってるなんて、がっかりだわ」

 

 

というようなメッセージを私に送ります。

 

こんなふうに直接的には書かないで、

 

とても遠回しにだけれど、結果的には私が悪かったんだなと思わせるような、

 

そんなメッセージを伝え続けてきます。

 

それが苦しい。

 

私はずっと、

 

 

『私の何が悪かったんだろう?

 

私の何がダメなんだろう?

 

私はどうすればよかったんだろう?』

 

 

と、考え続けることになります。

 

 

時々、こんなふうに、母への思いがあふれ出てきて、

 

苦しいままで何日も過ごすことになります。

 

母親の呪縛から、解放される日は、たぶん一生来ないのでしょう。

 

 

ちなみに、相方さんは私のことを見て、

 

 

「母を変えようと思っても無駄だ。」

 

 

と言いました。

 

私はそんなつもりは全くなかったので、

 

その時はすごく傷つきましたが、

 

よく考えるとそうなのかもしれないですね。

 

私は、母を変えようとしているのかな。

 

人を変えようなんて、そんなおこがましいこと、

 

考えてもなかったけど、

 

結果的には、私って、人を変えようとしているのかな。

 

私は、いつになったらいい人になれるんだろう。

 

 

なんだか、雨の中、ちょっとメンヘラっぽいブログになってしまいました。

 

しばらく、引きずりそうです。むむぅ。