昨日の夜、
 
ダニエル・キイスさん著
 
 
『アルジャーノンに花束を』
 
 
を読了しました。
 
 
私が初めてこの本を知ったのは、
 
6年前の、ユースケ・サンタマリアさんと山Pのドラマで知りました。
 
 
一方、相方さんもこの本が大好きで、
 
何がきっかけだったのか、
 
二人でこの本の話になりました。
 
それで、衝動的に、思い切って、本を買うことにしました(笑)。
 
 
長編の本なので、
 
読むのが遅い私はかなり時間がかかりました。
 
相方さんの家に持って行って、音読したりもしていました。
 
私は本を読むときは、
 
音読で読みます。
 
音読しないと内容が全く理解できないのです。
 
そして、目で追って改行ができません。
 
声を出さないと、どこを読んでいるかもわからなくなるのです。
 
まぁ、そんなわけで、
 
私は、一人の時も、息子がいても、相方さんがいても、
 
必ず音読で本を読むのです。
 
 
昨日の夜、相方さんと電話しながら、
 
この本のラストを音読しました。
 
読み終わった後のなんとも言えない余韻。
 
胸が詰まります。
 
 
私は言葉巧みに話すことができないので、
 
感想をうまく言い表すことができません。
 
 
とにかく感動。
 
読み終わった後は、号泣でした。
 
しばらく余韻が続きます。
 
 
私は、記憶できないという特性があるので、
 
この本の内容の大半は、
 
もう、忘れてしまっています。
 
頭の中には残りません。
 
残っているのは、いい本だったということと、
 
余韻だけ。
 
また、読もう。
 
何度読んでもいい本はいい本です。
 
 
相方さんは、いろいろと感想を言ってくれましたが、
 
正直私は返す言葉がありませんでした。
 
私の感じ方はとても感覚的なものなので、
 
言葉にするのは難しい。
 
でも、私は、主人公のチャーリーに少し共感します。
 
 
『勉強すれば利口になる?
 
もっと利口になりたい。』
 
 
この気持ち、私は記憶に関して思うことです。
 
訓練すれば忘れなくなるのか?
 
脳トレしたらいいのか?
 
もっと、忘れないようにできるのか?
 
覚えていられる自分になれるのか?
 
 
本当に、子供の頃からずっと思っていることです。
 
周りの人からは、
 
 
「そんな年じゃないでしょ。
 
まだはやいわ。」
 
 
と、何度も何度も笑われています。
 
笑い事ではないくらい深刻な悩みなのに、
 
誰にもわかってもらえない。
 
 
あぁ・・・
 
話がまた逸れてしまいました。
 
そんなわけで、
 
アルジャーノンに花束を、
 
とてもいい本でした。
 
人間の本質を描いているというか、
 
あと、乖離している自分の感じの描写が、
 
すごく共感できます。
 
この感覚が理解できるのは、
 
私自身が時々乖離を経験するからだと思います。
 
 
皆さんもぜひ、
 
機会があったら読んでみてください。
 
すごくすごく、感動的な、素敵な本です。