昨日は息子の思春期外来での外来療育の日でした。
いつも通りの時間に家を出て、
のんびり病院まで行きました。
いつも通りに部屋に入ろうと思ったのですが、
息子は私も一緒に入ってくれと抵抗します。
そこで、
作業療法士さんが、
「息子君、学校はどうなん?
行けてる?」
と、息子に聞きました。
「それが~」
と、作業療法士さんに話をしたところ、
「じゃあちょっと、一旦部屋に入ろう。
お母さんも一緒で良いよ。
一緒にちょっと話しようか。」
と、言ってくださいました。
始業式と入学式は行けたこと、
その後の学校での過ごし方が、
いきなり教室に行くことを決められて
全く見通しが立たず、
怖くてたまらないこと、
やりたくないことを嫌だと思い切って告白し、
別室に居たいと言って
「わかりました」
と、返事をもらったものの、
「ちょっとだけで良いからね」
と、やることを矯正されて
怖くなって行けなくなったことなどを話しました。
「やっぱり今の息子には無理があるんじゃない?」
そう言われて、
やっぱりそうだよねぇ・・・
と、思いました。
療法士さんとの話の中で、
息子の新たな一面を見ました。
勉強が嫌いで、
勉強を始めると気持ちが悪くなる、とは
毎回毎回聞いていることで、
嫌なことを始めるときは、
気持ちが悪くなるんだと思っていました。
ところが。
それももちろんあるのですが、
息子は、ずっと座っているのが気持ちが悪くなると言いました。
座っていられるのは10分か15分くらいまで。
でも、そこで休憩を入れると
大丈夫になると言いました。
療法士さんは、
「じゃぁ、15分座ってられれば、それでええやん。」
と、仰ったのです。
療法士さんは、
「15分勉強して、5分休憩して、また15分勉強して、
また5分休憩すれば良いやん?
みんなが1時間目やってる間に、
息子君は2時間目までやるねん。
それでいったら、
息子君は一日10時間目くらいまであるけどな!(笑)」
と、仰ったのです。
それに対し、息子は、
「えーーー、休憩5分だけかー。」
と言ったので、
「いや、それは、例えば、やん。
ほんなら、15分やって15分休憩してまた15分やったら、
45分やん。
息子君が2時間目終わるときに、
みんな1時間目終わる年からちょうどええやん。」
と、返ってきました。
私からは絶対に出てこない発想で、
目からうろこでした。
1時間は45分。
その間は、我慢しなければならない。
しんどいけど、
辛いけど、
その時間は頑張るしかない。
私はそう考えていました。
まさか、そんな考え方があるなんて!
療法士さんは、
「どんな意見でも、
どんなにわがままでも良いから、
息子君がちょっとでも学校に行きやすい方法を
言ってみて?
どんなにすごいわがままでも良いから!」
と、息子に聞きました。
私も息子も、
『自分の意見を言うこと』
は、
『自分勝手なわがままを言うこと』
と、ほとんど同義語で、
それはつまり、
ものすごい罪悪感を伴うことなんです。
だから、
それを、
「何でも良いから言ってごらん」
と言われても、
口にするのにはためらいがあります。
私が息子の思いを学校の先生に伝えるのも、
本当はすごくためらいがあって、
わがままなんじゃないか、
勝手なことを言っているんじゃないか。
と、胸が張り裂けそうなほど、
緊張を伴います。
それでも、
息子が少しでも楽に学校に近づけるなら・・・
頑張って、
話していかなければなぁと思います。