お昼過ぎ、

 

息子から電話がかかってきた。

 

 

「母?あのな、買いたいゲームがあるねんけど。

 

お年玉で、買っても良い?」

 

 

と。

 

どんなゲームか確認した上で、

 

 

「いいよー。ネットで買うの?」

 

 

って聞くと、

 

ネットでは売り切れているらしく、

 

元夫と一緒に、

 

自転車に乗って、

 

遠い家電量販店まで買いに行くという。

 

運動不足の息子。

 

 

『そりゃいいわ。』

 

 

と思って、

 

 

「買ったらちゃんと教えてね~。」

 

 

と言って、電話を切った。

 

 

 

その、20分後。

 

元夫からの電話が鳴った。

 

 

「もしもし?どうした?」

 

 

「たぶん、酸欠と思うねんけど・・・

 

息子が今、倒れた。」

 

 

 

『はぁ?!今、なんて言った?

 

息子が倒れた?!?!』

 

 

「今、息子どうしとん?」

 

 

と聞くと、

 

 

「座っとる。

 

座って、下向いてうずくまってる。」

 

 

と答える元夫。

 

 

『倒れてへんやんけ!』

 

 

「ちょっと息子と替われる?」

 

 

そう聞いて、息子に替わってもらった。

 

 

「もしもし?」

 

 

と、心細そうな息子。

 

 

丁寧に話を聞きながら息子に安心感を与える。

 

息子の話だと、

 

急に頭が痛くなってきたという。

 

寒さ対策をせず、

 

水分も持たず、

 

いきなり一気に運動を始めた息子。

 

そら、しんどなるわ。

 

 

 

「大丈夫。

 

いきなり寒いところに出たから

 

冷えてるんやと思うわ。

 

それに、早く買いに行きたいからって

 

一気に走ったんちゃう?

 

早く行って、早く帰って、早くゲームしたかったんやろ?

 

気持ちはわかるけど、

 

長い間運動してないんやし、

 

こんなに寒いのに、いきなりそんなにがんばったら

 

身体がびっくりするよ。

 

今からちょっと、ゆっくりゆっくり走って行き。

 

しんどくなったら休憩。

 

お茶を飲む。

 

向こうに着いたらあったかいコンポタ(コーンポタージュ)、

 

買ってもらって、あったかいの飲み。

 

で、帰りも無理せんと帰っておいで。

 

大丈夫やから。」

 

 

そう伝えると、

 

 

「わかった。ゆっくり行くわ。」

 

 

と言って電話を切った。

 

 

 

その後、

 

 

「帰ってきたよー。」

 

 

と、電話をくれた息子。

 

帰りはしんどくなることなく帰ってきた様子。

 

頭も痛くなかったようで、

 

よかった、よかった。

 

 

 

 

それにしても・・・(--;)

 

元夫よ・・・

 

お前はホンマに頼りにならんのぅ・・・。

 

 

まず、出かける前にもっと考えろ(--#)

 

寒さ対策をもっとしろ、自転車やぞ。

 

そして、冬でも水分は持って出ろ。

 

息子に声をかけずにどんどん行くな。

 

 

 

元夫は、

 

息子のことを『倒れた』と言ったのだけど、

 

お前、正確に伝えろよ(--#)

 

倒れてないやんけ。

 

 

ちょっとパニックになったんやろうけど、

 

息子より前に、

 

先にお前が落ち着け!

 

 

困ったヤツだ、元夫・・・。