私が「英語が話せるようになりたい!字幕なしで俳優さんの言ってることが分かるようになりたい!」
そう強く願ったのは、もう小学生の時の話まで遡る。

もしもあの時、韓国ドラマをたくさん観ていたら、今の私は韓国語を勉強していたかもしれないし、副業で韓国語を使っていたかもそれはい。

いや、その前にこれまでの英語に携わる仕事は全部経験しなかったのかもしれない。

そんなことを考えてしまう今日この頃。

前置きが長くてすみません、sillyです。

お陰様で副業を始めてからというものの、熱心に書いていたブログは放置。
大好きな日本のドラマは全て録画して、CMをカットして評判の良いものだけを観る・・・そんな毎日がやってきた。
ドラマは主にアメリカのものかイギリスのもの。
英語を聴く量を増やさねば!と思ったので、これは自然な成り行きだった。

英語に触れようと英語のニュースを読んでいたら、ある日、韓国ドラマで世界的にヒットしてる作品があると知った。
英語のタイトルは、
「Crash Landing on You」。
(直訳するとあなたに不時着、crushに変えるとcrush on 〇〇で、〇〇に一目惚れ)
何だこの、洒落たタイトルは!

それが、「愛の不時着」だった。

幸いにもNetflixは契約してるし、あとは観るだけ!という環境。

私は私に問いかけた。
「韓国語だよ?英語の勉強にならないよ?そこ大丈夫?!」

韓国ドラマに中毒性があるのは知っていた。
だからこその葛藤だった。

でも、「アメリカで一番観られた韓国ドラマ」、これを観ずにおられるか?!

観始めたのが土曜日の朝。
1話を終えて、次から次へと止められなくなった。
そして飛び込んできた、横田滋さんの訃報。

心のどこかに罪悪感を抱えながら、私は止めることができなかった。
それくらい面白かったからだ。

練りに練られた脚本。
聞けばラストシーンは最初の段階で撮影が終わっているという。

え?
日本の連ドラじゃ、有り得ないんですけど?!

調べると、脚本家のギャラは主演俳優のそれと同じ額だとか。
ここからして日本とは全く違う。
まず「本」ありき。
作品の肝は「脚本」「作家」なのだと知った。

Netflixの視聴ランキングでもう半年も1位の座を譲らない「愛の不時着」の面白さは、ググればいくらでも多くの方がお書きになっている感想を読めるだろう。
だから私はあえて書かない。
面白さは、世界で認められている。
そして、この作品をどんな国もリメイク出来ないだろう。
(同じ半島なのに軍事境界線があり、同じ言葉を話すのに行くだけで違法な国同士の男女の恋愛なんてどこが描けるのか?)

そして私はパンドラの箱を開けてしまった。
「愛の不時着」を2日半で観終わり、Netflixの2位作品に手をつけた。
「梨泰院クラス」。
これもまた全く違うジャンルでありながら、話題になる納得の面白さで4日で完走した。
(ちなみに両作品とも1話70分超え、CMなし全16話)

この感動を誰と分かち合えば良いのか分からず、Twitterをさまよっていると、私のように韓国ドラマの面白さにすっかりハマってしまった多くの人と出会えた。

その中のトップブロガーさんから、上記2作品を差し置いて韓国のゴールデングローブ賞と言われる百想芸術大賞でTV部門大賞を受賞したドラマが日本ではあまり話題になっていないが、とてつもなく良いので観てみてほしいと「椿の花咲く頃」を勧められた。

素直な私はそれならばと観てみた。
こちらは3日で完走。
(60分全20話)
最終回は最初から最後まで感動の涙でぐしょぐしょだった。
ジャンルは「ロマンチックサスペンスラブコメディ」。
なにそれ?
てなるわ。
ところがこれが、主役2人のラブラインに連続殺人事件を絡めた巧みな構成で最後まで魅せる魅せる。

世界中で話題になる「愛の不時着」よりもメッセージ性が強く、作家が訴えたいことが明確に伝わる作りに唸った。

そして私は昨日、昨年の百想芸術大賞で脚本賞及び作品賞を受賞作品を完走した。
タイトルは
「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」。

なんとこの作品が、私の人生で、BEST1に輝くドラマになろうとは、思ってもいなかった。

私の昔からの読者さんに一番伝わりやすい表現を選ぶとすれば、大好きだった「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(坂元裕二脚本、主演は有村架純と高良健吾)の100倍くらい感動した、とでも申しましょうか。

比べようもないのですが、筆舌に尽くしがたいとは、ことことだと痛感している。

私は友人に「愛の不時着」を勧める時、
「逃げ恥の100倍胸キュンするよ」
と、表現してきた。

「マイディアミスター 私のおじさん」は、「いつ恋」の100倍心を揺さぶられる。

こんなにも登場人物の幸せを願ったことはない。









私はこれからも空いている時間に日本のドラマも観るだろうし、英語の勉強のためにもアメリカのドラマもたくさん観ると思う。

なので、あくまでも暫定の1位ではあるのだが、「私のおじさん」という作品を観る決意をした自分を褒めてあげたいし、あの至高の最終回をまた何度も繰り返し観るのは間違いない。

そしてその度に、子供のように泣くのだと思う。

私の家の近くには朝鮮学校があり、私の父は娘が韓国ドラマからこれ程の感動を貰っているとは夢にも思っていない。
父が知ればいい顔はしないはず。
横田さんのことを言い出すに決まっている。

それでも私は人生で、この作品に出会えたことを心から幸せだと思う。

長い間、連ドラの感想をここで書いてきたので、どうしても記録しておきたく記した次第です。

長い駄文を読んでくださり、ありがとうございました❤

私が表現しきれないことが、動画から少しでも伝わったら良いなと思います。

silly