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私の関心はAKBグループというよりも、秋元氏と指原莉乃が描く奇跡の軌跡が、アクターズ設立から安室奈美恵デビューまでのマキノ校長と安室奈美恵、牧野アンナにダブるからです。話はアクターズのマキノ校長が提唱した「オンリーワン」の考え方の転換に始まります。転換とは、それまでは「オンリーワン=孤独」でした。マキノ校長の主張を私なりに言葉にしてみます。「競争社会では、各分野別にNo.1はひとりだけ。しかし、ひとりひとりが、もっと小さいフィールドとそこでのポジションを見つければ、No.1は近づく。更に、極論をいえば、ひとりひとりが、自分自身のフィールドを作り、ポジションを掴めば、No.1=オンリーワンになる。なぜならひとりしかいないから。かけがえのない存在=オンリーワン。アクターズはフィールドとポジションを見つける所、大人たちの仕事はサポートとプロデュース。」といったところでしょうか。その後、秋元氏が一時期アクターズの運営に係わり、結果、マキノ校長とケンカ別れ(大人の事情?)しました。秋元氏の「一定水準でデビュー」という手法を「勝ち組と負け組」の考え方と思ったようです。未熟なまま世に出しても、No.1にもオンリーワンにはなれないと考えたのでしょうか。マキノ氏は今に至るもAKBを認めていません。「促成栽培」と捉えているようです。しかし、その後、マキノ氏の息子さんと娘さんが、アクターズを離れ、AKB48の設立と運営に係わり、今に至っています。そして、私には、かつてのマキノ氏のオンリーワンの考え方が、秋元氏が考えるAKB48の在り方の原点になっているように見えるのです。それを最も体言しているのが指原莉乃だと思うのです。しかし、AKB商法となると話は違います。未熟なままデビューしたAKB48、一期生~三期生の苦闘と前田敦子、高橋みなみ、大島優子の在り方は、そのままSKE48のW松井とAKB48から送りこまれた中西優香に重なります。研究生制度が出来、研究生でアンダーという経験を積んだ世代から指原莉乃が一度頂点に立った事は、アクターズ時代の牧野アンナの夢であり、対極の現実です。敢えて解説はしません。
オンリーワンの意味するものは、新しくなるというより、原点回帰だと思います。マキノ氏がオンリーワンの転換を主張した後、大正時代の童謡詩人、金子みすゞの再発見がありました。「みんな違ってみんないい。」現代的オンリーワンは封建的考えかたと戦争のはざまの大正デモクラシーのせめぎあう時代に源流があったこと。オッサンの在宅ヲタは、きな臭い世間に顔をしかめながら、今日もさっしーに声援を送っているのです。
公式ガイドブックの各氏の予想は最終予想であって、速報予想ではありません。しかし、濱野氏はTOP3的中です。それを、「皆無」とは!訂正及び謝罪記事ものです。いくら、想定外とはいえ、確認ミスは明らかです。(終り)