SUMODE-アマ横綱富田



 第58回全日本相撲選手権は7日、東京・両国国技館で行われた。日本大学相撲部主将の冨田元輝(とみたげんき)が決勝で社会人の伊東良(いとうりょう)をつき倒して初のアマチュア横綱に輝いた。

 富田の父の忠典氏も昭和55年(1980年)のこの大会で優勝していて、初の親子2代制覇。 しかし、その父は中学3年のときに病死されている。天国で見守る父に「うれしい。墓前にいい報告ができる」とのこと。



 結果です。()の中は所属。




▽決勝トーナメント1回戦 
坂下昭徳(能登町役場) 寄り倒し 中出(金沢市立工業高)
山口雅弘(日大2年) 寄り切り 渋谷(日本通運)
手島進吾(京都市上下水道局) 押し倒し 下里(東洋大)
荒木関賢悟(東洋大職員) 押し出し 谷村(近畿大)
松永六十四(猶興館高校教員) 押し倒し 薄(東農大)
須麻 聡太(JALグランドサービス) 突き落とし 明月院(日体大)
堀 篤史(アイシン軽金属) 叩き込み 関沢(和歌山県庁)
富田元輝(日大4年) 寄り切り 入江(九州情報大)
富田貴男(三研ソレイユ) 押し出し 中村(山口県)
前田貴弘(東農大3年) 押し出し 石前(鳥取県)
田中太陽(摂津倉庫) 押し出し 岩崎(日大)
立野卓(日体大4年) 上手投げ 木村(岐阜県)
鈴木章広(東洋大職員) 寄り倒し 坂本(大分県)
伊藤良(タカノ) 押し出し 土肥(日大)
横山雄大(横山工業) 寄り倒し 佐久間(日大)
稲村政人(日体大4年) 押し倒し 武田(拓殖大)


▽決勝トーナメント2回戦 
坂下昭徳(能登町役場) 吊り出し 山口雅弘(日大2年)
荒木関賢悟(東洋大職員) 押し倒し 手島進吾(京都市上下水道局)
松永六十四(猶興館高校教員) 小手投げ 須麻 聡太(JALグランドサービス)
富田元輝(日大4年) 吊り出し 堀 篤史(アイシン軽金属) 
前田貴弘(東農大3年) 寄り切り 富田貴男(三研ソレイユ)
田中太陽(摂津倉庫) 押し倒し 立野卓(日体大4年)>
伊藤良(タカノ) 引き落とし 鈴木章広(東洋大職員) 
稲村政人(日体大4年) 寄り倒し 横山雄大(横山工業) 


  ▽準々決勝
荒木関賢悟(東洋大職員) 寄り倒し 荒木関賢悟(東洋大職員)
富田元輝(日大4年) 寄り倒し 松永六十四(猶興館高校教員)
田中太陽(摂津倉庫) 押し出し 前田貴弘(東農大3年)
伊藤良(タカノ) 寄り切り 稲村政人(日体大4年)


▽準決勝
富田元輝(日大4年) 巻き落とし 荒木関賢悟(東洋大職員)
伊藤良(タカノ) 突き落とし 田中太陽(摂津倉庫) 


▽決勝
富田元輝(日大4年) 突き倒し 伊藤良(タカノ)



 アマチュア横綱になった富田の進路だが、大相撲の幕下15枚目格資格を得たのでプロ入りかと思いきや、父や今大会の予選で敗退した兄の有輝と同じ地元「和歌山県庁」に就職する予定とのとこ。次の目標は父の果たせなかった夢である・・  




     「アマチュア連覇!」



だそうだ。来年の全日本も楽しみだ。