昨夜は梅芸近くのビジネスホテルに泊まり、今日は朝から宝塚に移動して、息子くん念願の?!月組『フリューゲル〜君がくれた翼〜』を観てきました!
久々?の宝塚大劇場〜!
↑ まずはここで記念写真よね!
↑ 建物の中に入ると、今日もありちゃん(暁千星さん)が超決めポーズでガスコンロの宣伝をして出迎えてくれました!
(ありちゃん、本当にシュッとしてカッコよくなったね〜!)
↑ 今回は「セディナ貸切公演」
最近、セディナさんとの相性が良い?!
↑ もちろん!?ここでも(息子くんが)憧れのれいこちゃん(月城かなとさん)と一緒に記念写真!
■第1幕の『フリューゲル〜君がくれた翼〜』について
※私がこの作品を観るにあたって、これくらいは押さえておかないといけないかな〜と思ったのは、次の点でした。
●「東西冷戦」の問題
●その中でドイツが東西に分かれ、東ドイツはソ連を中心とする東側社会主義体制下に、西ドイツはアメリカを中心とする西側資本主義体制下に置かれ、対立していたという問題
●その東西ドイツの間に問題が起こり軍事的対立・対決!となれば、バックにいるソ連・アメリカも出て来ざるをえず、そうなればソ連を中心とする東側陣営とアメリカを中心とする西側陣営との間に第三次世界大戦勃発の危機さえあるという問題
※そして、作品の中では特には触れられなかったけれど…
●もしもそうなれば、全面核戦争になってしまう可能性があり、人類存亡の危機さえ訪れるという問題
※一方で、ソ連を中心とする東側社会主義陣営内部では…
●社会主義経済の行き詰まりによる経済危機と慢性的な品不足が起こっていたという問題
●衛星放送やインターネットの普及等によって西側資本主義陣営の経済的発展や科学技術の進歩についての情報が入り始めた東側陣営(特に東ヨーロッパ)の国々の国民は、次第に西側の経済や文化に憧れる傾向が出てきていたという問題
●それを抑え経済的行き詰まりを打開するために、ソ連のゴルバチョフ書記長(後に大統領)は「ペレストロイカ」という政治経済改革を実行する必要があり、そのためにはアメリカを中心とする西側資本主義諸国の協力が必要であり、その結果急速に求心力を失ったソ連から離れて「ソ連からの政治的独立」と民主化、そして経済的自由を求める動き(「東欧革命」)が東ヨーロッパ全体に起こり、それが「ベルリンの壁」の崩壊と東西ドイツ統一にも繋がっていくという問題
これらを踏まえた上で…?!
うん、とってもわかりやすかった!
そして、何より…
めっちゃ楽しかった!
「東西冷戦」から東西ドイツの統一へ!というシリアスなテーマを扱っていながら…
というか、だからこそ!?
決して重苦しくならないよう、コメディテイストでサラッと、でもしっかりとポイントを押さえつつ、言いたいことは言っていく…
そんな展開になっていたのかな?
だから、特にあの1989年(って、フランス革命勃発のちょうど200年後なんですね…)の「ベルリンの壁崩壊」の衝撃と感動を実際に味わった世代の人間には、心に刺さるんじゃないでしょうか…
ただ、私的に惜しむらくは!?
東西ドイツの差を、もっとわかりやすく!?
露骨なまでに強調した演出にしてほしかった!
例えば東ベルリンと西ベルリンの差が、「ベルリンの壁」を挟んでネオンの輝きの差!?で表現されているように思ったんですが、私が2階中央ぐらいの席から見た限りではそんなに差はなかったような…?
東ドイツの衣装係の人?が用意したナディアのステージ衣装が、海乃美月さん演じるナディアは「こんなダサいのを着ろって、信じられな〜い!」とか言って大騒ぎしますが、私的にはそんなにダサくないんじゃない?と思ったし…
(いや、それは私自身がダサいからかも?σ^_^;)
じゃあ、西ドイツ的な「イケてる衣装」ってどんなんだよ!
って思ったしね!σ(^_^;)
ナディアの着ている服(特に超ミニスカートとか?σ^_^;)もあんまり「カッコいい!」とは思わないし、西側資本主義国の超贅沢なオシャレを具現化しているようには見えなかったんだけど…
(私にファッションを語る資格はないと思うし、私が単にダサいだけかもしれないんだけれど…)
あと、海ちゃん(海乃美月さん)演じるナディアを「世界的アイドル」というのはどうなんだろう…(と思ったのは私だけ?^^;)
「アイドル」というより、マドンナみたいな?!「世界の歌姫」みたいな言い方の方が良かったのでは?σ(^_^;)
などなど、気になるところもなきにしもあらず!?
ですが、うん、でも本当にわかりやすくて楽しかったし、最後はちょっと胸にグッときて泣かせられたし…
そうそう!
ちなつちゃん(鳳月杏さん)演じるヴォルフの徹底した悪役っぷりも良かったですよね!
ちなっちゃんの悪役はやっぱりカッコいいし、様になってるし!?(時々ズッコケながら?)
そしてそれが際立てば際立つほど、お話として面白くなるしね!
その最期は…
あれは要するに社会主義圏の「自由化」を認めるゴルバチョフさんの指示により、今まで信じて忠実に実行してきたことが全否定され、裏切られた!と思った絶望感からなんだろうな…
と思ったら、それはそれで可哀想な気もしたし…
それこそ、時代に振り回された人間の悲劇なんだろうな…
などと、いろんな面から楽しめて、本当に面白かったです!
また観たいな…
(でもチケットはもうない!)