こんにちは、NEXT伊勢中川校の北林です。
8月になると、広島・長崎への原爆投下や終戦の日について取り上げられる機会が増えます。
今年は、終戦から81年
戦争を実際に経験し、その時代を語ることのできる方は年々少なくなっています。だからこそ、僕たちが戦争を知る方法は、映画や本、資料館、そして残された手紙や日記などへと変わってきています。
昨年の冬、僕は映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』を観ました。
大学では社会科の教員免許を取るために社会科を学び、歴史も戦争も勉強してきたつもりでした。しかし、映画を観終わったあとに感じたのは、「知っている」と「理解している」は全く違うということでした。
「ペリリュー島で激しい戦いがあった。」
教科書では一行で終わる出来事でも、その一行の裏には、一人ひとりの人生や家族、夢や未来がありました。そのことを改めて考えさせられました。
実は、僕のひいおじいちゃんも太平洋戦争に出征し、ラバウルで戦死しています。
家族が大切に保管していた日記やメモを見せてもらったことがあります。
「今日ハ米アリ」「煙草ガスエタ」「壕ニテ待機、照明弾ニキオツケロ」
何気ない言葉が書かれたその記録を見たとき、歴史の教科書に載っている「戦争」が、遠い昔の出来事ではなく、自分の家族にも確かにあった現実なのだと感じました。
さらに僕は、3年間、沖縄で遺骨収集ボランティアに参加していました。
沖縄戦の激戦地となった山や森には、今もなお戦争の痕跡が残っています。壕(ガマ)の中や森の奥には、まだ発見されていないご遺骨が眠っている場所もあります。
実際に山へ入り、遺骨や薬莢(やっきょう)、手榴弾の破片などが見つかる現場を目にしたとき、「戦争は終わった」のではなく、「まだ終わっていない部分もある」のだと感じました。
日本兵のヘルメット 薬莢 銃(木片)
81年という長い年月が経った今でも、家族のもとへ帰ることができていない方がいる。
その現実は、想像以上に重いものでした。
そして今も世界では、戦争や紛争が続いています。
ニュースで見るウクライナや中東での出来事も、決して遠い国の話ではありません。
「平和」は、当たり前にそこにあるものではなく、多くの人の犠牲や願いの上に成り立っているものです。
だからこそ、子どもたちにも「歴史は暗記科目」ではなく、「未来のために学ぶ教科」だということを知ってほしいと思っています。
歴史を学ぶ意味は、過去を覚えることではありません。
なぜ戦争は起こったのか。
どうすれば同じ過ちを繰り返さずに済むのか。
それを考えることこそ、本当の歴史の学びだと思います。
塾で勉強を教えている僕ですが、点数や受験だけが勉強ではないと考えています。
人を思いやる心や、命の尊さを知ることも、大切な学びです。
この夏、ご家庭でもぜひ、お子さんと平和について少しだけ話をしてみてください。
映画を観たり、本を読んだり、平和資料館へ足を運ぶのもいいと思います。
「知ろう」とすること、その一歩が、平和な未来につながっていくのではないでしょうか。
僕自身も、これからも歴史を学び続け、生徒たちに
「知ることの大切さ」を伝えていきたいと思います。










