人間関係とは色々とあるのである。

普通の人が24色の色鉛筆だとしたら、私は48色の色鉛筆くらい

色々あるのである。

友人関係、親子関係、兄弟関係、夫婦関係、親戚関係、仕事関係、は一般的だが。

その他、仲良くなったお客さんとの関係がたくさん、子供の親との関係もたくさん、

子供の教育者との関係もたくさん、近所のパン屋のお兄ちゃんとの関係、

バーベキュー仲間との関係、ミクシィで知り合った人との関係もたくさん、その他大勢。



人間関係は難しい。

優しさだけでは上手くいかない、厳しさだけでももちろん上手くいかない。








あれは3ヶ月前になる。

名前は伏せておくが友人と議論したのである。

お互い精神状態が芳しくなく言葉を刃(ヤイバ)にして暴走。

ちょっと暴れたのである。

暴れる関係になったのである。

『暴れる関係』と『アパレル関係』という言葉は似ているが

意味は全然違うのである。

『アトウカイ(阿藤快)』と『カトウアイ(加藤あい)』という名前も似ているが

実は、全然違う人物なのである。



私はその友人とは元には戻らないのだろうと思いこんでいた。

元々友人を暴れさせてしまう発言をしたのは私であり、

暴れた友人に対して私も暴れた言葉を返したからだ。

最後には一応、謝りはしたが、

友人がそのあと私と関係を持ち続けるのかは友人に委ねていた。

私を許せなく拒絶しているのなら私は何も言う事はない。

友人としての関係が終わってしまうのは残念ではあるが。



しかし、先日、友人はウチの店にカラーとカットの予約を入れた。


私はその日緊張感で朝からあがっていた。

普通の人が、トイレに行く回数がいつもより多くなりあがっている、と言うのなら

私はトイレの便器の外に放置されたウンコを踏んで地上からウンコの高さの分

あがっておったのである。



あ、えと、私、集合!

勢いに任せて、どさくさに紛れて、ウンコって書いてない?

書いてるよ。

書いてるよ、じゃないでしょ。いっつも下ネタばっかり書いてさ、反省してるの?

してるしてるってば。

何、その態度、分かってるの?

分かってるってば。

ファイナルアンサー?

ファイナルアンダーヘアー!!!

・・・・・・


うーん、滑った?


はい、私、解散。





お店ではお互い近況を話し何もなかったように昔みたいに話し笑った。

傍から見れば仲のいい店員とお客様、そう映っただろう。

でも、ほんとは違う。少しぎこちなさが残りわだかまりがまだ残っている。

カラーとカットが終わったのが夕方4時だったが、

その日の夜の食事の約束をした。


ちゃんと謝ろう、ちゃんと話そうと思った。



新しく出来た近くのパスタ屋へ行く事にした。



パスタ屋へ行く道すがら、道すがらっつっても、ウチの店から徒歩3分なのだが

男子学生が7~8人、チャリに乗って大声で歌っていた。

微笑ましくもあり、うるさくもあり、若かしき頃の自分をも思い出す。

♪エ~ジソンはっ!チャチャッ!えらいひっと!そ~んなの~じょぉしぃきぃぃぃい~♪

踊るポンポコリンであった。

そして、私もその後の

タッタタラリラ♪

を口ずさんだのは言うまでもない。



そんでもって、パスタ屋さんへ行き、シーザーサラダと若鶏の香草焼きとパスタ2種を頼む。

味はまぁまぁで、店の雰囲気はとてもムーディーで

『上から下に落ちてくるものをただただ見ている男の歌』

を歌いそうにもなった。


そして、お互い、3ヶ月の間、考え、悩み、苦しみ、反省していた事を打ち明けた。

ちゃんと話すと『暴れる関係』の間には誤解が生じていた事が判明。

話せば話すほど、お互いがお互いを思いやって人として成長していた事もわかった。

どれだけ相手の事を理解しているつもりでも、所詮他人。

100%、理解なんて出来ない訳で、ちゃんと言葉にする事は

とても大事なのだと思う。

お互いが、「ごめんね、ごめんね。」と言いあった。





その瞬間から私達は『暴れる関係』から『謝る関係』になったのであった。