先日、関西最大アウトレットモール『りんくうタウン』に行きました。

知り合いの美容師に誘われまして。

悠花が帰宅してすぐにりんくうタウンに車で向かう。

行き道の高速を降りて気付く。

高速代金片道¥1750!?

って事は、単純計算で往復¥3500!?

複雑に計算しても¥3500だよ!

普通にびっくりしましたよ。


何気に誘われて何か損した気分。

もうこうなったら、この高速代の元を取らないとあかんやんけ。

って高速代の元ってのもよく分からないが。

まぁ、なにせ、高速代金¥3500の名にかけて、お得商品を探さねば。

もし、何も買わなければ駐車場代も払わないといけないという

非常に厳しい追い詰められた状況だ。

しかし・・・・・うぅ・・・・欲しいというものは特別にない。

だが、何か、何か・・・ないか・・・・・。そうだ!Tシャツだ。Tシャツを買おう!

セレクトショップをいくつか回りTシャツを探す。

しかし、Tシャツってのはデザインや種類が多すぎて毎度の事だが

相当考える。悩む。迷う。悶える。焦がれる。優柔不断度数炸裂状態。

しかも、私はチビなくせに肩幅だけはいっちょまえ。むしろ人並み以上。

肩パットが入ってない服を着ていて「え?肩パット入ってるの?」なんて聞かれる。


うぅ・・・ちくしょう・・・。



そういう訳で、気に入ったデザインを万が一見つけたたとしても

私の体が着こなせるのかもまた問題視される。

難儀な気質(かたぎ)だ。

そしてセレクトショップ『チャオパニック』で奇跡は起こった。

一目ぼれである。

ムーミン谷のミーである。

ミーがプリントされたそのTシャツに私は釘付け。

私はそのTシャツを手に取る。

店員がやって来る。


「可愛いでしょ?このシリーズ人気がすごくあるんですよ♪」

私の中で買いたい度数30%増量中。

カラーは白と黄色とベージュの3種類。



「一番人気はこの白色なんですよ!」

白なのか!?白なのか!?時代は白なのかぁぁあああああ!?

私は白色を薦められると決まって言う言葉がある。

「白はカレーのしみが気になりますやん。カレーって白の服を着たときに限って食べたくなるんですよねー、私って」

笑う店員。

つかみはオッケーだ。

いや、つかんでどうする?


まぁ、そんな感じで店員と私はしばし談笑しながらどの色がいいか相談する。



提案その2・黄色。

「この色だったらカレーもしみもバッチコイじゃないですか~?」

と、店員。

バッチコイて・・・・・(汗

「いやね、それだったらなんつーか、勝負する前にカレーに負けてる気がするやん!」

何だ?この基本カレーとの勝負の会話は。

似合うとか、顔色がよく見えるとか、そういう会話しようよ。



提案その3・ベージュ。

店員が言う。

「実はこれ、私も持ってるんですよー」


-私も持ってる-

この言葉のパワー。というか、マジック。

私の中の買いたい度は一気に30%も跳ね上がる。


しかし、だから何だ?という言葉じゃないか。

-私も持っている-

思わず、

「私も生きている。」

そう答えたくなる。いや答えたことはないが。



ベージュのTシャツを私にあててみる。

「とてもしっくりきますよね。似合ってますよ♪」

そうか、そうか、やっぱり、私もそう思う。

「大人のカジュアルって感じですよね♪」

大人のカジュアルって言葉は余計だ、コンニャロー。




そして、店員はとどめを刺す言葉を放つ。


「このベージュ、最後の一枚なんですよね♪」



はい!はい!はい!ガツンと来た!堕ちた!落ちた!ハンマープライスだ!

買う買う買うよ!!最後の一枚なのだから。

もう、私の中の買いたい度はマックスだ。

マックがサラダマックも始めたから。(意味不明

まぁ、そういう訳で、試着もしてサイズもベストサイズで、

なかなか気に入ったTシャツを買えたのである。



日は暮れて外は薄暗く時計は閉店時間、少し前を指している。



気付くとそのTシャツは定価そのままだった事、

アウトレット商品じゃなかったという現実を受け止めて

エンジン全開、切なさ満タンで高速から見える流れる夜景を私はきっと忘れない。





高速代金                 ¥3500

ミーのTシャツ              ¥3150

ベストサイズのTシャツとの出会い  ¥プライスレス