たった今、遊園地のアイススケートに娘と行った事を日記に書いた。







しかしだ、とあるハプニングで長々と書いた日記が水の泡になってしまった。

今の私には、書き直すバイタリティをあいにく持ち合わせてない。
何故なら、すでに酔っているからだ。
何故なら、明日も休みだからだ。イェッヘイ!

あぁ、疲れた体でのアルコールは五臓六腑に染み渡るぜ。

まぁ、書いた内容と言うと、

私がスケートリンクで全く滑れず、ワナワナしながら歩く私に悠花が
「オメーはロボットか!」と言った事と、

やたらめったら、滑るのが上手いじいさんの事と、

ドルチェ&ガッバーナのマフラーを首に巻いたお洒落なお兄さんが全く滑れず、見てるこっちが恥ずかしいくらいの醜態をさらしてた事と、

明らかに子供サイズのヘルメットを装着しているふざけたオヤジの事と、

芸能人バリに男前のスケート場のイケメンスタッフの事と、

息子の名前は『レオ』というヤンキーファミリーの突っ込みどころ満載のファッションの事と、

遊園地のお化け屋敷に入ろうと挑んでみたものの入り口にある怖い人形に怖じ気づいて入れなかった悠花と私の事と、



似顔絵描きを商売にしているお兄さんと喋りまくった私の事を書いただけです。



ただ、それだけです。
ええ、書きすぎです。


しかし、書く直す気がもう全くないので、
アイススケートから帰って来て、母子仲良く転寝をして、
起き抜けに見たサザエさんの事でも書きます。
何故なら書きたいからだ。






とりあえず、日曜日の夕方と言えば『サザエさん』

1ヶ月に一度しか日曜休みがない私は、
久しぶりにサザエさんを見て考えさせられた。


物語はサザエ家の親戚にあたるノリスケの一粒種・イクラが医者に聴診器をあてられ、診察されるシーンから始まる。

イクラはその聴診器に瞬時に魅了させる。

言っておくが、イクラは相変わらず「バブ~」だけで意思を伝えている。

彼の口から出る『バブ~』には様々なイントネーションがあり
怒り・疑問・悲しみ・喜び を「バブ~」一言で表現できるツワモノだったのか、と今更ながら感慨深い。

話しを本編に戻そう。

その聴診器を「バブ~」だけで「オレにもその聴診器を貸せ!」
と、母・タエコに伝えた。

老人の医者はすぐに聴診器をイクラに貸して、しかも、白衣のボタンを外しシャツを巻くり上げ、自分のお腹までも聴診させるという非常にくだけた医者だった。

そして、彼は初めて聞いた心臓の音に魅了される。
「オウ!ブラボ~そしてバブ~!」そんな感じだ。
そして、頬を赤らめ、恥ずかしそうにうつむくタエコ。

その帰りに、イクラはおもちゃ屋で聴診器を気に入り、買うまで帰らない、と固い決意を決め込み、結局買わされたんだ、と、サザエ家にやって来て言うタエコ。

そして、物語はDrイクラの診察が始まる訳だ。

タラちゃんに始まり、サザエ、フネもお腹を診察され、今度は学校から帰ってきたワカメをも診察する。

その後、カツオも聴診器をあてられる訳だが、Drイクラはカツオだけは頭に聴診器をあてたのだ。

お腹じゃなくて、頭にだ。

カツオの侵された病魔は『頭』だと判断するという偉業をなした。

スゲーぞDrイクラ!

Drイクラは、もはや開業して初日に名医となったのだ。

そして、次の患者はサザエ家にやって来た三河屋さんである。
聴診器をあてると、空腹音に驚きおのめく名医イクラ。

またしても、初めて聞く空腹音に魅了される名医イクラ。

自分もその音を自分のお腹から発せられ事を願い、サザエ家で振舞われる夕食(ハンバーグ)を拒否し続けるる。

名医とは身をもってそれを体感しなければならないらしい。

そして、「もうそろそろイクラちゃんのお腹も音がなるんじゃないの?」

とカツオに促され、自分のお腹に聴診器をあてた瞬間に、カツオがカメレオン笛を吹いた。

「ピロ~」という、決して自分自身から発せられた音でないはずの音に納得して、ご満悦姿で食事を摂り始めた名医イクラ。

明らかに誤診である。
たった一回の誤診でDrイクラは私の中では、ヤブ医者に成り下がり。

そして、次の患者・浪平とマスオは会社から直帰だ。

マスオは「いや~最近調子が悪くてね~」などとムダ口を吐く。
それを聞いていたカツオがマスオを心配する。
そしてマスオが答えた。

「最近、金欠病でね~」

医者をバカにするのもはなはだしい。

そして「その病気が治る特効薬(万札)はあいにく御座いませ~ん」
と言い放つ恐妻・サザエ。

マスオよ、そんなんだから、世間で妻に頭の上がらない夫の事を『マスオさん』と言われてるんだよ。

ラストの患者は浪平だ。


聴診器をあてまたもや「バブ~」だ。
タラちゃんは「え?お布団出すですか?」
イクラは「バブ~(そうだ、早く出せ)」
名医イクラは波平の病気を指摘し床に伏せろと言い放ってるのだ。

そして、次の朝、浪平はほんとに具合が悪くて起きられない。

やっぱり名医じゃん。イクラ!!!
やるじゃん!!!イクラ!!!

汚名返上!名誉挽回!

名医イクラ!バンザイ!!!



そして、往診した医者が念のためカッケを調べる。

医者が木槌で膝をトントンと叩く。
その姿は医者が祖父・浪平を殴ったかのように孫のタラの目に映ったのだ。
「おじいちゃんを殴ったらダメです~」
とおもちゃのトンカチを医者に振り上げるタラちゃん。


話はそれで終わった。



え?今までの名医イクラはフリでオチがタラちゃんなんて!!

全くひどい仕打ちである。
残酷な結末じゃないか!

主役と思われていた名医イクラは、おじいちゃんを守る正義感溢れる『ヒーロータラ』の前フリだったのだ

こうなれば、名医イクラはこの先、お医者さんごっことして女子にいたずら三昧。
後に、いい歳になってもそれがトラウマで最後、女児にいたずらして猥褻罪であえなくお縄。

視聴者・美容師オンナは平穏だったその話しに未来の堕落を見たのだった・・・・・。




近年、サザエさん症候群というのをよく聞く。
一般に土日が休みのサラリーマンに見られるらしく、
日曜の夕方、サザエさんを見ながら
「あぁ・・・もう休みが終わる・・・イヤだ・・・会社行きたくない・・・」
そう思う人々の事を指すらしい。





サザエさんの平穏な生活っていろんな意味で、今の時代には意外と悪影響なのではないか?

などと思いながら、明日からまた一週間が始まるサラリーマンにエールを送ろう。
何故なら、明日も私は休みだからだ。しつこいけど。