昨日は、悔しい事があった。

今、考えてもその悔しさを抑える事が出来なくなってくる。



夕方、車でお酒のディスカウントショップへ行く。

まぁ、いつものように焼酎などを買いこんで、

あ、そうそう、ポケットティッシュがなかったから買っとこう。

そこには日曜雑貨なども置いてあるので、

この焼酎を清算して車に運んでからまた戻り、後で買おう、とレジへ並ぶ。


今日は悠花が学校でポケットティッシュがなくてお友達に借りた。

そう言っていた。

そんな惨めな事をさせてしまった母、失格である。

ハンケチーフとティッシュ。

女子のたしなみである。

この私でも身だしなみとして出かける時は常に携帯している。

たまにそれがない時は不安にさえなってくるのだ。

女子高生に聞くところ、ハンケチーフとテイッシュなんて学校に

持って行った事がない、と言う。

テイッシュはトイレにあるし、手を洗っても自然乾燥、

空気におまかせらしい。

たしかに、それで用は足りるかもしれないが。


そして、レジは揚々と私を待っている。

そこでだ、何とまぁ、驚き、桃の木、山椒の木。

レジに「ご自由にお取り下さい」と書かれた

サッポロビールの広告入りポケットティッシュが。

私が、今から金を払って買おうと思っているポケットティッシュが。

タダで。

ノーマネーで。

サッポロビール、グッジョブ!


しかし、レジにはイケメンのお兄さん。

イケてるのメンズ。

そもそも、なんでオメーはイケメンなんだ、ばかたれが。

そもそも、オメーは何でココで働いてるんだ、ドアホ。

こういう時のイケメン程、憎いものはない。



これが、タウン情報誌であったりすれば、何のためらいもなく

ご自由に持ち帰る自信はたっぷりある。

だが、それはタウン情報誌じゃない。

何と言おうと、間違いなく、それはポケットティッシュだ。

私には、そのタダのポケットティッシュをどう転んでも

格好よく淑女のふるまいで頂戴する自信がない!

「これ、頂いてよろしくて?おほほ」

とでも言えばいいのだろうか?


ここでこのポケットティッシュを頂戴出来たら、

車にこの焼酎を置いて、また、戻り、ポケットティッシュ売り場に

行く手間もレジに並ぶ手間も省ける。しかも、タダ。

なにせ、タダだ。しつこいが。


どうする・・・・?

目に前にはイケメン・・・・・。

レジの人がおばちゃんだったら・・・・・。




芋焼酎  1本       ¥1580

麦焼酎  2本       ¥1980

おつまみ・お菓子類    ¥1000

ポケットティシュ       ¥プライスレス



お金で買えない悔しい感情がある。