あなたは不安を感じたのですね?そのときどんなことが頭に浮かびましたか?こう考えていました。「テストに合格できるかしら?」わかりました。この考えを検討する前に、これを疑問文から普通の文章に言い直してみましょう。その方が、後で検討しやすくなりますから。あなたは、テストに合格できるだろうと考えていましたか?それともできないだろうと考えていましたか?できないだろう、と考えました。いいでしょう。そうしたら、こう言い換えてみたらどうでしょうか?「私はテストに合格できないかもしれない。」するとこう考えたのですね?「[私がますますイライラしてしまったら]いったい、どうなってしまうのかしら?」あなたは、どうなることを恐れていたのですか?よくわかりません。多分、自分をコントロールできなくなってしまうかもしれない。いいでしょう。「私は自分をコントロールできなくなってしまうかもしれない」と、考えたとみなしましょうか?患者は、治療者の誘導により恐れていることを正確に言い表すことができた。患者ははじめ、自動思考に関連する恐れのを同定することができなかった。
魅力的な出会いを逃してしまうリスクを排除していく


治療者は、一般向けの認知療法の本から特定の章を選び、患者に読んでくることを依頼したり、教育用のパンフレットの一読を勧めたりする。その際患者がそれらを主体的に読めるように工夫する(「読むときに、あなたが同意できる簡所やできない箇所に、あるいはあなたに当てはまる筒所やそうでない箇所に、印をつけてみてください。そして次回私に教えてください」)。治療早期によく用いられるもうひとつのホームワーク課題は、活動のモニタリングと活動スケジュールの作成である。この課題の目的は、以前はそこから達成感や楽しさを得られていた活動を、患者が再び行えるようにすることである。患者からフィードバックを引き出す毎回のセッションの前後に行われるのが、患者からフィードバックを引き出すことである。ほとんどの患者は、初回セッションを終える頃には、治療および治療者について肯定的な印象を抱くようになる。さらにここで患者にフィードバックを求めることで、ラポールか強化され、治療者が患者の考えに関心をもっているとのメッセージを送ることができる。