伊達政宗の暴走

伊達政宗の暴走

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心から人を信じるのは難しい。正直、俺みたいな人間にはできやしない。
元が悪いから。昔から友達ができず、唯一の友達は本だった。言葉は嘘をつく。でも文字は嘘をつかない。そこに書いてあるものこそが真実なんだ。
だからこれからも誰かを信じて生きていくなんてしないし、できるとも思ってない。

卑屈、卑怯、卑劣…なんと言われようと変わらない。いや…変えられない。

今日も1日が始まる。つい何時間前までは真っ暗だった外が、今では嘘のように窓からの朝陽で照らされている。

俺は昨日、寝る前にカーテンを閉め忘れた。いつもならカーテンは必ず閉めてから寝る。俺にとってカーテンを閉めることは、学校が8時45分になったら鐘が鳴るのと同じように当たり前な行動だった。明るいのは嫌いだからだ。まあ、人間誰でも忘れることはある、気にするほどじゃないだろう。俺は自分の不甲斐なさを嘆きながら朝食を食べるために1階へ降りていった。

「恭一ぃぃ~、珍しく今日は起きるの遅いね。てかさ、昨日夜中なんか面白いのでもやってた?瞳が寝ようと思ったら、恭一の笑い声が聞こえてきて寝れなかったんだよ」
瞳は俺の妹だ。にしても昨日はいつも通り11時30分には寝たのに、まったく変なことを言い出すやつだ。
「俺はちゃんと11時30分には寝たぞ。今日だって朝からテストがあるんだし、夜更かしなんてしねえよ。それにお前も知ってるだろうけど、俺はテレビなんかめったにみないし、そんな暇あるなら本でも読んでるっつーの」
そうなのだ。俺はテレビみたいに嘘とリアルが交錯するようなものに興味がない。特段、頭脳がズバ抜けてるわけじゃないが、読書が人一倍、いや…二倍は好きな変わり者だ。漫画も含まれてるけど。そんな奴が夜中に用事もないテレビをみる理由がない。
「マジで!?いやでもぜったいほんとにりあるで恭一の笑い声だったし!!」
色々詰まりすぎてよく聞き取れなかった。まあ下らん話なんかどうでもいい。
「瞳、それより起きるの遅いって言ったけど、今何時?」
瞳は自分で開発した、イチゴジャムとマヨネーズをパンに塗って食べる通称(我が家で)『いちネーズサンド』を頬張りながら、「ひきぎふぁん」と俺に叫んだ。それを聞いて顔を洗いながら俺は、「りょーかーい」と呟いた。が、刹那、俺ははたと水を止め、即座に顔を拭いて、瞳に、
「は!?マジで!!もう7時30分?悪い瞳、今日朝要らないわ。すぐ支度して行くから!やべぇ、大幅にタイムロスだ。知ってたら悠長に顔なんか洗わなかったのに」