地球温暖化で農業や漁業にダメージが与えられ、食糧のほとんどを輸入に頼っている日本に食糧危機がやってくるといいます。
2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル」では、2050年にはアジア各地で1憶3200マン人が新たに飢餓状態に陥る可能性があると警告が出されています。
まず、農作物の問題があり、多少の温室効果は作物の成長を促すこともありますが、大幅な気温の上昇は作物の成長を阻害すると同時に雑草や外注の増加による悪影響を及ぼします。
実際、中国やインドなどでは、小麦やトウモロコシなど大幅な生産量の低下が予測されていますし、ほかにも各地で影響が出始めているそうです。
漁業への影響では、温暖化が進んで海面温度が上がるとサンゴ礁が悪影響を受け、南米沖の水産資源の分布が変化しているようです。
日本国内でも、海水温度の上昇に伴って熱帯や亜熱帯に生息する大型のエイ「ナルトビエイ」が増殖し、バカガイやタイラギなど二枚貝が食べられてしまう被害が出ています。
とくに九州を中心に有明海や瀬戸内海で被害が広がっています。
ほかにも、温暖化の影響と思われる被害は年々拡大していて、南極アキアミの減少や越前クラゲの異常発生による被害などがあります。