児童思春期外来始めます | しかまち心療内科のブログ

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精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

と言っても何か特別なことをするわけではなく、ただ声を出してやってます、というだけの話だ。大勢の精神科医はあまり専門を語らない。なんでも見るジェネラルな人が殆どだ。私もその一人です。強いてあげれば地域を意識してやってきたことはある。まあ地域の患者さんは逃げないで見ていきたいということで、ジェネラルとそう大差ないかもしれない。若いころは子供は子供が専門の人が見るものと思っていた。医者8年目にM先生から精神科医は子供ば見らんばだめよー、とたしなめられた。これが頭の中でリフレインしてそれから来た症例は子供でもできる限り見る姿勢を作った。数年前から児童相談所に行くようになり幅広いケースにかかわるようになった。

県北地域では児童思春期の患者さんに対応しますという精神科病院、クリニックはうちだけしかない。大概県央や小児科の先生たちが見ている。これまでは来られたら見ますという態度だったが是非いらしてくださいという態度に変わるということでしょうか。できる範囲内で頑張ってみます。ちょっと恥ずかしいですけど。

子供を見るには大人を見ることも大事です。子どもは大人から生かされている状態なので、周囲の大人が子供にどのような環境を与えているかということが非常に重要になります。子どもはなかなか言語化できないため内面が見にくい。教育界とも協力しながら子供たちにより良い環境を提供できれば、と思います。たった一言で私を20年間指導し続けてきたM先生に感謝です。

 

予診と本診で平均1時間半くらいかかりますので予約をお願いします。通信簿を持ってきてもらえると助かります。再診時にはおじいちゃんおばあちゃんその他身近な人も一緒に来ていただけると助かります。

 

 

子供の問題の大半は適応障害ではないかとも思います。家や学校と本人の性格がミスマッチして不適応、学校に行けなくなる、うつ状態になる。家に問題がある、学校に問題がある、本人に問題がある、それぞれパターンがある。

大人も似たようなもので家、職場、近所などとうまくいかずにうつ状態になって受診される方はものすごく多いです。大人も子供もそう変わりはないのかもしれない。立場が弱いのと言葉で表現できにくいところが違いか。

 

2020,10/5

土曜日の午前は大人も子供も多くて午後の診療を行っています。日曜も予約で診療しています。