発達障害は病気ではありません | しかまち心療内科のブログ

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精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

2020.2.6

昔はアスペルガーが大流行だった。今は発達障害だ。猫も杓子も発達障害かそうでないかと議論する。発達障害と呼んでいるが今の精神科ではこれを傾向と考えている。性格の内向的、外交的、身長の高い低い、みたいなもんですか。おそらく傾向が強くてもうまく社会に適応している人には診断のようなものはしない。テレビなんてADHD傾向が強い人の集まりだ。その人たちはテレビ受けして面白いんです。漫画のキャラも多い。ワンピースのルフィとか。この人たちにだったら治療しないと、という医者はいない。社会適応できているならどうでもいいんです。業界によってはその傾向が強みになる。問題は傾向と社会生活がなじまずに不適応になったときかと思います。病気扱いしないでください。そのような傾向がある人と思って対応されたらどうかと思います。

 

 

織田信長は脳科学者のスレッドで書いていますが、おそらく衝動性の強いADHDだったのではないかと思います。そのひらめきと決断力で日本をほぼ統一し戦国時代に終止符を打った。偉大な政治家であり武人です。明智の判断だけまちがった。モーツアルトはADHD+自閉症か。天才的な音感で今日まで残る素晴らしい作品を量産した。変なこと言うし、やる人だったけど。のだめカンタービレののだめもモーツアルトタイプに近いですかね。逃げ恥のみくりの家族はみんな衝動性が高いですね。星野源は自閉症タイプを上手に演じてました。発達症だとスペックが落ちるかというとそれはわからない。医学部なんか自閉傾向の強い人が結構いますよ。勉強はできてるんですね。織田信長にコンサータを飲ませると決断が遅れて天下統一できなかったかもしれない。モーツアルトにコンサータ飲ませると曲のクオリティが落ちたかもしれない。ルフィにコンサータ飲ませると腕の伸びが悪くなったかもしれない。うまくはまれば常人以上に成績出せる可能性はあるんです。そのマッチングをしてあげるのが周囲の人のサポートだと思います。

 

2021.3.24

アメリカの診断基準DSM-5ではその人の症状が社会的、職業的に臨床的に意味のある障害を引き起こしている、ということが診断基準になっています。その傾向がいかに強くても社会的に不具合を生じていなければそれと診断しないということです。織田信長やのだめ、モーツアルト、エジソンさんたちはいかにその傾向が強くてもその特性を生かして大成功を残している。こういう人たちには診断はつかないということだと思います。