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青山繁晴、麻生太郎副総理の憲法改正に巡ってのナチス発言撤回にについて、
「あの発言の何が問題なのか?」
麻生太郎副総理が7月29日、憲法改定をめぐって
ナチス政権の手法を学ぶことを勧める発言をしたことについて、
青山繁晴さんは「発言には何も問題なし!」と叫んでいます。
メディアが麻生副総理の発言の一部を切り取って報道することに対して、
「でたらめ報道だ!」と怒りを露わにしています。
また、発言の撤回すべきではない!とも言っています。
麻生元副総理の発言の全文も紹介されています。
ザ・ボイス そこまで言うか 8月1日より
<以下書き起こし>
飯田浩司氏
「麻生副総理は憲法改正を巡ってナチス政権を引き合いに発言した事について誤解を招いたと撤回しました。
で、このそもそもの発言についてなんですけれども・・メディアの切り取り方でかなり印象が変わってくると・・いう事もありますんで、まず全文を・・ちょっと長いんですけど・・・。」
青山繁晴氏
「ちょっと待って」
飯田浩司氏
「あ、はい。」
青山繁晴氏
「メディアの切り取り方によって・・印象が変わるどころじゃない。
全く麻生さんの言ってる事と逆さまにして・・報じてるって事なので全文を飯田浩司さんに読んで頂きます。」
飯田浩司氏
「はい、え・・では、全文紹介致します。
「護憲と叫んでいれば平和が来ると思っているのは大間違いだし、改憲できても世の中全て円満にと全然違う。
改憲は単なる手段だ、目的は国家の安全と安寧と国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。
狂騒・・狂乱の中で決めてほしくない、落ち着いて我々を取り巻く環境は何なのか、この状況尾をよく見てください。
という世論の上に憲法改正は成し遂げるべきだ、そうしないと間違ったものになりかねない。
ヒトラーは民主主義によって議会で多数を握って出てきた、いかにも軍事力で政権を取ったように思われる、全然違う。
ヒトラーは選挙で選ばれた、ドイツ国民はヒトラーを選んだ。
ワイマール憲法という、当時、欧州で最も進んだ憲法下にヒトラーが出てきた。
常に憲法は良くてもそういう事はありうる。
今回の憲法の話も、狂騒の中でやってほしくない。
靖国神社も静かに参拝すべきだ。
お国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。
いつからか、騒ぎになった。
騒がれたら中国も騒がざるを得ない。
韓国も騒ぎますよ。
だから「静かにやろうや」と。
憲法はある日気づいたら、ワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。
誰も気づかないで変わった、あの手口に学んだらどうかね。
わーわー騒がないで、本当にみんないい憲法とみんな納得してあの憲法が・・あの憲法変わっているからね。
僕は、民主主義を否定するつもりは全くありませんが。
私共は重ねて言いますが、喧噪の中で決めてほしくない。」
と、え・・これが麻生さんの発言の全文であります。」
青山繁晴氏
「全く、何の問題も無いじゃないですか。
(飯田浩司氏「うーん。」)
で、その・・例えば朝日新聞や共同通信が、僕の古巣の共同通信も・・
てか、共同通信が一番最初に間違って報じてるんですけど。
共同通信聞いてますか?」
飯田浩司氏
「月曜日にこの発言があって、翌日報じたのは実は共同だけで
朝日新聞は一切報じてなかったんです。」
青山繁晴氏
「はい、朝日新聞は騒ぎになってから便乗してきたんですけれども、その話は後でもう一度言いますが
その麻生さんの発言の中で、え・・「あの手口に学んだらどうかね」っていうのは
え・・「ワイマール憲法を民主主義を使ってナチの憲法に変えたあの手口、そういう事がおきてしまうんだっていう事を反面教師にして」そういう事が起きないように・・
憲法改正もきちんと、静かな環境で国民が考えつつやりましょうと・・発言されてるんであって
その、朝日新聞や共同通信が・・これ、誤解して報じてんじゃなくて、意図的としか考えようがありません、僕の古巣の共同通信も含めて。
その報道ぶりだと、ナチスが、軍事力を使ったり目立つ事をしないで、民主主義をうまく使っていつの間にかワイマール憲法という当時民主主義の典型と言われた最先端と言われた憲法を独裁憲法に変えたように・・安倍政権もその憲法をそうやって上手く変えるんだと・・発言したんだっていうふうに報じてるわけですよ。
(飯田浩司氏「はい。」)
これ・・朝日新聞や共同通信に良心ある記者がいたらストライキするべきじゃないですか?
これね、あの・・でもね、リスナーの方々、国民の方々、もうホントに一緒に考えましょう。
あの存在もしなかった従軍慰安婦なるものが、あったかのように言われてね・・その全く存在も何もしなかったその少女の像なるものが
(飯田浩司氏「はい。」)
アメリカに作られるって事が・・今起きてますね、この後ニュースにまた出てきますが、その発端と同じですよこれ根っこは。
(飯田浩司氏「うーん。」)
ね、で、今あの・・この番組始まる前に飯田浩ちゃんと・・僕と、あるいはスタッフの方々と一緒に今回の報道の経緯を調べたんですけれども。
最初は、飯田浩ちゃんがさっき言ったようにですね、共同通信が、ごく短い記事ですけど、短い記事だからいいてんじゃなくて
その短い記事だから、そのナチ・・「ナチの手口に学んでこれから憲法改正をやりたいと」麻生さんが発言したかのような事を言って・・言っててその報じて、それを日経新聞だけが使った。
(飯田浩司氏「はい。」)
そして、その後その・・共同通信の報道というのは、普通の国民が思ってらっしゃるよりも世界に出ていきますから・・・
こういう事をレプレゼンタティブ・ニュースエージェンシーって言うんですが
その国を代表した通信社はどこの国にもあって、それは基本的に対外発信になるんですよ。
従って、日本のナンバー2の副総理、しかも元総理大臣の麻生さんという人が、その「今後、日本政府は、ナチがやったのを真似て憲法改正するんだ」みたいな印象を、その短い記事だからよけい海外受け取って・・
例えばユダヤ系の団体が批判したり
それから中国なんかも便乗して、え・・批判したりってことをやって
騒ぎになったら、突如として朝日新聞がそれを・・使ってですね、報じて
しかもですね、その記事の本体は、その・・まさしくでたらめに報道された事を正しいとして
「ナチの手口を真似して、これから麻生さんも、日本政府もやるんだ」って事を報じておきながら
全文は以下の通りってのをちゃんと出しているわけですよ。
だからずるいったらありゃしない!ってのはこの事でね。
言い訳だけしといてですよ、その・・普通みんな忙しいからやっぱり見出しをまず読みます。
そして見出しに引きずられます。
その全文というやつ、長ければ長いほど、それを最初から最後まで読むのは、僕らみたいな仕事の人が中心であって
普通はみんな、全文はあくまで参考においてあるんであって、その中身をちゃんと・・柱はこういう事ですと報じてくれてると未だにみんなが信じてるから。
その信頼を逆手に取ってですよ、悪用して、その麻生さんの発言を捻じ曲げてるというか印象を変えてるなんてレベルじゃなくて
全く、180度逆さまに報じてるわけですよ。
(飯田浩司氏「はい。」)
その180度逆さまって言うのはですね、皆さんこの【ザ・ボイス】すごいと思うのはちゃんと・・リスナーがメールで指摘してらっしゃる。
(飯田浩司氏「ええ。」)
ちょっと飯田ちゃん読んでください。」
飯田浩司氏
「はい、滋賀県大津市からスドウさん33歳男性の方・・
え・・メディアでの論調と180度異なっている・・発言を麻生さんがされていたことに驚かされました。
言葉を切り取ってあたかも失言しかのように報道する姿勢に閉口してしまいます。」
青山繁晴氏
「ねえ、閉口してしまう・・っていう風におだやかにお書きになってるんだけれども
これはホントに深刻な問題ですよ。」
飯田浩司氏
「これ、ホントにたくさんのですね・・メールもツイッターも頂いてるんですが。
これは・・国益に反するどころの話じゃないですよね。」
青山繁晴氏
「はい、それから・・報道の倫理に反します。
(飯田浩司氏「うーん」)
だから僕は今、記者の・・現役の記者の諸君はストライキを起こすべきだって言ったんですよ。
志を持って記者になったんでしょう?
立場がどうであれ、誤報だけは絶対してはダメなんですよ。
(飯田浩司氏「う・・ん」)
誤解を与えるとか、その解釈の問題じゃなくてこれ・・全くのデタラメ報道じゃないですか?
(飯田浩司氏「う・・ん」)
だから、これはもう一度言いますが、その・・この番組聞いてらっしゃるリスナー国民の方の怒りの声をちゃんと上げると・・言うだけじゃなくて
これあの・・ポッドキャストでも聞けるんですから、その現役の記者の人でこれ聴いている人は必ずいますよ。
(飯田浩司氏「う・・ん、・・と信じたいですね。」)
あの・・記者出身者としてもう一度言いますが
記者諸君、その内部から声あげないと・・こんな事してては・・もう終わりですよ日本の報道は。」
飯田浩司氏
「これ、あの・・報道の取材の仕方としてね青山さん
(青山繁晴氏「ええ・・」)
あ・・こういう発言を・・会合で麻生さんがしてるっていうのを記者の人達はみんな・・あのそれこそICレコーダーとかで撮って、それを一言一句書き起こすわけじゃないですか?
で、それが会社に送られますよねそのまんま・・・
だからその後、会社の中できっとこれは手が入ってこういうものになってしまうわけですよね?」
青山繁晴氏
「会社の中で手が入ってるんじゃなくて・・
(飯田浩司氏「システムの問題ですかこれは?」)
普通は・・う~んと、システムの問題ってのはそのチェック機能が正しく働いてないっていう意味ではあのシステムの問題なんですが。
まず、この記者の問題ですよ。
(飯田浩司氏「現場の・・」)
現場の記者の問題です、まずは。
(飯田浩司氏「う~ん」)
何よりも現場で書いた・・現場に出ていった記者が書いた記事がやっぱ最優先で・・
(飯田浩司氏「はい」)
そしてそれに手が入って、例えば本人が書いた記事の内容と全然違う事になってたら、そこでデスクが直したんだからって言って「あ・・そうですか」っていう記者もいないわけじゃないけれども
しかし僕の知る限りですね、むしろ大半の記者は、デスクが変な直し方したら、「それ違いますと」「麻生さんの発言の趣旨はこうです」と
それはねえ大した記者じゃなくても言えますよその程度の事は・・・。」
飯田浩司氏
「う・・ん、事実は事実として厳然とあるわけですからね・・それは。」
青山繁晴氏
「そうです・・はい。
だから、まずはその出先の記者の問題で
そしてデスクとかが、これはこういう風に書いた方が面白いんじゃないの?とかしたならば・・
それはですね、あの・・その場で辞表を叩きつけるような事をしなきゃダメですよ、こんな国益に関わる事は。
(飯田浩司氏「う・・ん」)
だから、これは・・その共同通信はですね、記事審査室あるんです共同通信にも
当たり前ですよ、どこのメディアにもあります、大手メディアだったら全部。
(飯田浩司氏「はい」)
共同通信内部の、記事審査室で、一体この・・ねつ造記事がどうやって作られたかを・・内部浄化の努力としてやんなきゃいけないですよ。
(飯田浩司氏「う・・ん」)
はい、そして・・麻生さんこれ撤回なさるこはと何もありませんよこんな・・。
撤回したらよけい誤解が広がりますよこれ・・
(飯田浩司氏「う・・ん」)
ええ、撤回なんか駄目ですよこれは。
(飯田浩司氏「う・・ん」)
撤回しては駄目ですこれは・・はい。
間違ってる事は間違ってると言わなきゃ・・。」
飯田浩司氏
「う・・ん
これ、麻生さんのその撤回の理由について・・今日、会見というか、まああの記者が囲んで麻生さんの声明を聞くというのがありまして
え・・「喧噪に紛れて十分な国民的理解や議論の無いまま進んでしまった悪しき例としてナチス政権下のワイマール憲法に関わる経緯を上げた。
ナチスやワイマール憲法の経緯を極めて否定的にとらえている事は発言全体からでは明らか。
だが、誤解を招く結果となったのでナチス政権を例に挙げた事は撤回したい」と述べております。」
青山繁晴氏
「いや、う・・ん、これね、麻生さんのお言葉ですけどね
ナチスを例に上げちゃいけないって言うのはね、それ自体が無茶苦茶な話でしょ?
(飯田浩司氏「う・・ん、そうなってしまえば・・」)
ナチスが、あの同じ戦争を戦った・・当時はいわば・・その・・僕は当時生きてたら反対したと思うけど・・同盟国だったドイツだけど。
ナチスが間違ってたことはそりゃ確かなんですよ。
だからこそ歴史に学ばなきゃいけないんでしょ?
(飯田浩司氏「はい」)
だから、ナチスっていうものを政治家が引き合いに出しちゃいけないんだったら・・・
歴史の重大な教訓をね、政治が捨て去るって事でしょう?
そんなのが一番ダメですよ、じゃあ何のためにみんな死んだんですか?」
飯田浩司氏
「これは結局、あの・・それがもとになって言葉狩りとかそういう事になってしまったら一番いけないですよね。」
青山繁晴氏
「そうです、それでね、これ麻生さんがおっしゃってるこの「ワイマール憲法がむしろナチを生んだんだ」っていうのは
歴史学で、一番普通の・・ごく当たり前の認識で
何もその・・麻生さんが変わった事を言ったって部分は無い!んですよ。
今、飯田浩ちゃんが読んでくれた全文にはどこにも。
(飯田浩司氏「全文を読めば・・はい。」)
え・・歴史学にもいろんな立場があります、しかし、ワイマール憲法の弱点をむしろ突いて・・
ナチが軍事力を使わずに権力を取ったっていうのは歴史学の・・立場を超えた常識なんですよ。
それを仰ってるだけなんで、ナチスを引いたから・・それは誤解を招いたんで発言撤回・・そんなん絶対だめですよ。
歴史に学ぶことができないじゃないですか、歴史に学ばない政治やれっていうんですか?」
【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
朝日が日本を国際社会の笑い物に…歪曲された麻生発言
2013.8.5 17:26 (1/3ページ)[安倍内閣]
なるほど、朝日新聞はこのようにして事柄を歪曲(わいきょく)していくのか。麻生太郎副総理発言を朝日新聞が報じる手口を眼前にしての、これが私自身の率直な感想である。
8月1日と2日、朝日の紙面は麻生発言で「熱狂」した。日によって1面の「天声人語」、社会面、社説を動員し、まさに全社あげてといってよい形で発言を批判した。
討論会の主催者兼司会者として現場に居合わせた私の実感からすれば、後述するように朝日の報道は麻生発言の意味を物の見事に反転させたと言わざるを得ない。
7月29日、私が理事長を務める国家基本問題研究所(国基研)は「日本再建への道」と題した月例研究会を主催した。衆議院、都議会、参議院の三大選挙で圧勝、完勝した安倍自民党は、如何(いか)にして日本周辺で急速に高まる危機を乗り越え、日本再建を成し得るかを問う討論会だった。
日本再建は憲法改正なしにはあり得ない。従って主題は当然、憲法改正だった。
月例研究会に麻生副総理の出席を得たことで改正に向けた活発な議論を期待したのは、大勝した自民党は党是である憲法改正を着実に進めるだろうと考えたからだ。
が、蓋を開けてみれば氏と私及び国基研の間には少なからぬ考え方の開きがあると感じた。憲法改正を主張してきた私たちに、氏は「自分は左翼」と語り、セミナー開始前から微妙な牽制(けんせい)球を投げた。
セミナーでも氏は「最近は左翼じゃないかと言われる」と述べ、改正論議の熱狂を戒めた。私はそれを、改正を急ぐべしという国基研と自分は同じではないという氏のメッセージだと、受けとめた。
「憲法改正なんていう話は熱狂の中に決めてもらっては困ります。ワァワァ騒いでその中で決まったなんていう話は最も危ない」「しつこいようだが(憲法改正を)ウワァーとなった中で、狂騒の中で、狂乱の中で、騒々しい中で決めてほしくない」という具合に、氏は同趣旨の主張を5度、繰り返した。
事実を見れば熱狂しているのは護憲派である。改憲派は自民党を筆頭に熱狂どころか、冷めている。むしろ長年冷めすぎてきたのが自民党だ。いまこそ、自民党は燃えなければならないのだ。
にも拘(かか)わらず麻生氏は尚(なお)、熱狂を戒めた。その中でヒトラーとワイマール憲法に関し、「あの手口、学んだらどうかね」という不適切な表現を口にした。「ワイマール憲法がナチス憲法に変わった」と氏はいうが、その事実はない。有り体に言って一連の発言は、結局、「ワイマール体制の崩壊に至った過程からその失敗を学べ」という反語的意味だと私は受けとめた。
憲法改正に後ろ向きの印象を与えた麻生発言だったが、朝日新聞はまったく別の意味を持つものとして報じた。
◇たとえば1日の「天声人語」子は、麻生発言を「素直に聞けば、粛々と民主主義を破壊したナチスのやり方を見習え、ということになってしまう」と書いた。前後の発言を合わせて全体を「素直に聞」けば、麻生氏が「粛々と民主主義を破壊」する手法に習おうとしているなどの解釈が如何(いか)にして可能なのか、不思議である。天声人語子の想像力の逞(たくま)しさに私は舌を巻く。
朝日の記事の水準の高さには定評があったはずだ。現場にいた記者が麻生発言の真意を読みとれないはずはないと思っていた私は、朝日を買いかぶっていた。
朝日は前後の発言を省き、全体の文意に目をつぶり、失言部分だけを取り出して、麻生氏だけでなく日本を国際社会の笑い物にしようとした。そこには公器の意識はないのであろう。朝日は新たな歴史問題を作り上げ、憲法改正の動きにも水を差し続けるだろう。そんな疑惑を抱くのは、同紙が他にも事実歪曲(わいきょく)報道の事例を指摘されているからだ。
典型は「読売新聞」が今年5月14、15日付で朝日の誤報が慰安婦問題を政治問題化させたと報じた件だ。読売の朝日批判としては珍しいが、同件について朝日は説明していない。
古い話だが、歴史問題にこだわるなら、昭和20年8月の朝日の報道も検証が必要だ。終戦5日前に日本の敗戦を示唆する政府声明が発表され、朝日新聞の編集局長らは当時こうした情報を掴(つか)んでいた。新聞の使命としていち早く、日本敗戦の可能性を国民に知らせなければならない。だが、朝日新聞は反対に8月14日、戦争遂行と戦意高揚を強調する社説を掲げた。これこそ、国民への犯罪的報道ではないか。朝日の歴史認識を問うべきこの事例は『朝日新聞の戦争責任』(安田将三、石橋孝太郎著、太田出版)に詳しく、一読を勧めたい。
これらのことをもって反省なき朝日と言われても弁明は難しい。その朝日が再び麻生発言で歴史問題を作り出し、国益を害するのは、到底許されない。
それはともかく、自民党はまたもや朝日、中国、韓国などの批判の前で立ちすくむのか。中国の脅威、韓国、北朝鮮の反日、米国の内向き志向という周辺情勢を見れば、現行憲法改正の急務は自明の理だ。それなのに「冷静な議論」を強調するのは、麻生氏を含む多くの自民党議員は憲法改正に消極的ということか。日本が直面する危機に目をつぶり、結党の志を横に措(お)き、憲法改正の歩みを緩めるのだろうか。であれば、護憲の道を歩む朝日の思う壺(つぼ)ではないか。自民党はそれでよいのか。私の関心は、専ら、この点にある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130805/plc13080517...