グリーフケア | あいたい

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自死遺族(息子が自死で逝ってしまいました)として残された母のひとりごと。
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グリーフ→直訳すれば「深い悲しみ」や「悲嘆」を意味する言葉で、大切な人を失ったときに起こる身体上・精神上の変化を指す

 

グリーフケア→遺族に寄り添って、正常な悲しみと立ち直りのプロセスを歩み、再び日常生活に適応できるように援助すること

 

 

息子の事後、ほぼ起き上がれずにベッドでiPadのkindleで様々な本を読んだ。

正直

よく覚えていないものがほとんど。

 

ただ、やみくもにどこかに縋りたかったのかもしれない。

 

 

その中で再生に向かっての4段階のプロセスやそれらを経ての自身の変化と社会への新たなつながりを得るようになるというものに(私の勝手な解釈が含まれているかも)はとても違和感を覚えた。

 

○○期のあとに△△期が来てそのあとに××期がくる

 

って…そんなわけないじゃん。

 

私たち自死遺族は(私だけかも)すごく苦しくて悲しくて寂しくて辛い日もあって、でも小春日和みたいにちょっと穏やかな日もあって…そうかと思うとどつぼに堕ちてしまったように何も考えられずに奈落の底に落ちているときもある。

 

私は今○○期なんだわ

 

なんて

とうてい思えない。

 

そんな私が今回出会った本

 

久しぶりの実際の本(iPadではなく)

 

帯をみてちょっと失敗したかと思った(ごめんなさい)

 

読み始めは

自死遺族ではなくいろいろな事情で大切な方を亡くした方々の話だったので

私とはあまり関係ないのでは…と思ってしまった。

 

でも読み進めていくうちに

すごくすんなりと心に響いた。

 

不思議なほどに。

 

でも自死遺族の方すべてがそう思うかは何とも言えないけれども。

 

その中で

グリーフスパイラルというのがあって

段階(○○期とか)ではなくてこれらの局面がランダムに表れてくるもので決して順番通りではないし、このスパイラルの真ん中には哀しみが本質としてある。

 

そうそう、哀しみはずっと私の中にあってそれは消えることはない。

 

そして私は心の地図を持っていない。

 

大きな暗い森の中にいて今がどこなのか

これからどの方向に向かえばいいのかわからない。

 

この本では自分の『心の地図』を持つことを薦める。

 

そして様々なワークの提案。

 

その中の一つ

バタフライハグはとても心が落ち着いた。

 

まだ実際に行っていないワークもあるが

無理しないで

しんどくなったらやめるつもりで

少しずつ進めてみようかと思っている。

 

 

グリーフ、グリーフケア

様々なアプローチがあると思う。

 

どれが正しくてどれが正しくない…というのはないと思っている。

 

ただ、時間薬(ときぐすり)が効かない私には

もうすぐ一周忌が来てしまう私には

毎日しんどい私には

 

試してみたいものに思えた。

 

 

また今日も長々と書いてしまいました。

 

 

決して本書をお勧めしているのではなくて

こんな本もあったんだよ…というお話でした。

 

その後どう思ったよ

どう変わったよ

などまた書ければいいなと思います。