京子さんが作ったのは雛飾りの菱餅だ。

雛人形は既にあるので、今回は三方に載せられた菱餅を作ると言うことだった。

土はいずれも白土。

手捻りで作っている。

三方の一辺が５ｃｍ程度の小さく成型している。

素焼して、釉上彩で着色し、最後に透明釉を掛けている。

焼き上がった菱餅は３色を重ねて、三方に載せて出来上がりだ。

３色の重ね方だが、「雪が降って、芽が出て、花が咲く」ということで、下から白、緑、赤の順番になるのだそうだ。

京子さんのちょっとした遊び心かもしれないが、可愛いし、心も籠っている。

時雨窯教室の人達は食器や花器を作ることが多い中、こんな遊び心で何か作るのもいいかも知れない。